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借金1億円…突然、多額の借金を背負った場合の対処法

 経営者でなく資産をほとんど持たない一般人の場合や、増やす見込みがない場合はどうか。
藤川 太氏

藤川 太氏

「その場合は2つ目、ムダな支出を減らすことが必要です。芳賀書店の社長が11億円あった負債を身内の役員を刷新したという話がありますが、浪費を食い止めようとしたのは大きい。またそもそもきちんと中長期的な目線でこのままで返済が可能かどうか、どうすれば可能なのか、といったことを検討しなければなりません」  2つのポイントを実践したうえでも返済の見通しが立たない場合に、何か他に取るべき手段は残されているのだろうか。 「自己破産するのも一つの手です。責任感あるいは世間体から、到底完済の見込みがないのに、無理して返済しようとする人が多い。返済で一生を棒に振ったり、絶望して自ら命を失うより、一時的な不利益はあっても自己破産してやり直したほうがいいです。一度撤退する勇気を持つことで、二度と手に入らないと思っていた普通の生活を得られるかもしれないんです」  まさに、“逃げるは恥だが役に立つ”ということか。 【藤川 太氏】 ファイナンシャルプランナー。’68年、山口県生まれ。家計の見直し相談センター代表。CFP認定者。経営者から個人まで、数多くの債務相談に携わる。著書に『やっぱりサラリーマンは2度破産する』(朝日新聞出版)ほか多数 取材・文/石田恒二 高島昌俊 建部 博 姫野ケイ 山崎トオル 鈴木俊之・河本翔平(本誌) ― 実録[借金1億円]の普通な人々 ―
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