更新日:2022年08月14日 11:30
仕事

大学院卒で低収入な女子、高収入でも婚期が遠のく女性管理職…リアル『逃げ恥』みくり&ゆりちゃんな女性たち

「女性が輝く社会づくり」の人身御供に

 さらに、良い大学を出て、一流企業に就職して、きちんとした稼ぎがあっても、結婚・出産を考えた瞬間に幸せとの距離を感じてしまうというのも女性ならでは。安倍政権が打ち出す「女性が輝く社会づくり」では、女性管理職の割合の数値目標を定めているが、早稲田大学の法学部を卒業して大手金融系企業に就職した小沢紗代さん(仮名・34歳)は「私はその被害者なんです」と嘆く。 高学歴女子「女性を管理職に登用っていっても、結局結婚していたり子供がいる女性には任せたくないと考える上層部がほとんど。それで30代半ばで独身、総合職の中堅女性社員が人身御供のように管理職候補にされてしまうんですよ」  管理職になって激務となれば、ますます婚期が遠のくだけなので断りたいが、会社で働き続けるためにはそうもいかない。 「具体的な結婚の展望があるなら、管理職なんて無理だからと会社を辞めることもできますが、別に相手がいるわけでもない。考えなしに海外旅行やら買い物やらで散財してきたので貯金もないし、特別な資格があるわけでもないから転職も厳しい。一生独身で働き続けて生きていけという天命だと思って受け入れるしかないですね」  収入があってもなくても、それぞれの理由で幸せとは縁遠い高学歴女子。学歴は女性の幸せの枷かせとしかならないのだろうか。 ― 低学歴ハッピーと高学歴プアの境界線 ―
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