サラリーマンがラップバトルに参戦するワケ もはやビジネスの必須スキル!?
「高校生ラップ選手権」や「フリースタイルダンジョン」など、若者を中心にブームとなっているラップやフリースタイルバトル。実はこのブーム、最近は若者だけでなく、社会の荒波の中で戦うサラリーマンの間でも熱を帯びているのだ。
普段は一般企業で働く筆者の周りでも「フリースタイルダンジョン」のファンは多く、最近では、出場者を社会人・サラリーマンに限定したイベント「社会人ラップ選手権」なるものが登場し、密かに人気を集めている。しかし、その大半が普段はヒップホップやラップにまるで縁のない人ばかりなのだという。 では、サラリーマンにとって今、ラップとはどのような存在なのであろうか。
そもそもヒップホップは、黒人を中心にストリートで生まれた文化。かつて社会的弱者であった黒人が、自分たちの存在を示すための表現方法だった。前述のイベント『社会人ラップ選手権』の主催者はこのように語る。
「現代の日本において、自己表現をしたくてもできていない人たちは誰だろうと考えたとき、立場や責任、世間体があり、実は自由に発言することができないのは“社会人”なのではないかと考えました」
実際、仕事や社会に対するしがらみなどに不満をもつ多くのサラリーマンがイベントに足を運んでくれるようになったという。とはいえ、それ以上に大きな発見もあったのだとか。
「大会をはじめた当初は、仕事への愚痴などが多く見られるのかなと思っていましたが、蓋をあけてみると、自分のやっていることはこんなに凄いんだと仕事への誇りをラップする方が多かったんです」
では、実際どのような様子なのか。現場に足を運び、ステージにあがる参加者や観客の声を聞いてみた。
まず、仕事帰りに立ち寄れる夜の20時スタートというところが社会人らしい。クラブイベントといえば、いかつい若者たちばかりを想像されるかもしれないが、客層はスーツ姿のサラリーマンが中心である。だが、いざステージがはじまると、今まで落ち着いた雰囲気でビールのグラスを傾けていた人たちが、猛烈な勢いで“企業戦士”に変貌!
バトルでは、社会人としてお互いに名刺交換からはじまるものの、だれもが熱量のあるマイクパフォーマンスを披露。その姿は、まさに“サラリーマン・社会人としての自分”の存在をラップを使って示しているようだった。
⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1294360
現代日本で自己表現したくても出来ないのは「社会人」
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●次回告知『社会人ラップ選手権~第五回定例会議~』
日時:3月23日(木)20:00 OPEN
場所:FLAME TOKYO(渋谷区円山町2-4 ジーカンスビル1F)
入場料:2,000円 (1ドリンク付)
※MCバトルのエントリー受付は会場内にて別途行います。
※詳しくは社会人ラップ選手権のFacebook、またはTwitterにて随時発表していきます。
https://www.facebook.com/shakaijin.rap/
https://twitter.com/SHAKAIJIN_RAP/
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