劇場じゃ絶対気づけない!映画『SCOOP!』の細かすぎる仕掛けがDVD化で明らかに
――劇場公開中の出来事で思い出深いものはありますか?
そうですね。福山くんの主演映画なのでやはり女性の観客が多いのかな、とは思っていたんですけど、意外とオジサン層が多かったのは驚きでした。中年が主役のピカレスク・ロマンなのでそういう需要もあるとは思っていたんですが、予想以上に多くて。それは全国的にそうだったみたいで、中年男性層の、しかも一人客が多かったようなんですね。
――公開前日には、大根監督のツイッターで各都道府県の人に向けてメッセージを発信していましたね。北海道から沖縄まで、47都道府県全部に一つずつ。
あれは映画の公開前には毎回恒例でやっているんですよ。というのも、映画って感触として掴みづらいんですよ。東京だと「あ、ここでやっているんだ」っていうのがわかるけど、地方だと行ったこともない土地で上映しているわけじゃないですか? そういうのの実感を掴むために、自分でも調べながら「○○県のここで上映していますよ」と発信しているんですよ。
――また、公開時期にはほとんどすべての週刊誌で記事が載っていましたね。
もちろん、週刊誌編集部が舞台の作品なので、ある程度のシンパシーは感じてくれたと思うんですけど、週刊文春とかがあんなに協力してくれるとは思いませんでしたね。なかでも劇中の『週刊SCOOP!』を実際に雑誌にして発売して、そのなかの記事で週刊文春の新谷編集長と対談したのはおもしろかったですね。去年はやっぱり文春が中心の年だったと思うので。そこのボスと会えたのは非常におもしろかったですよ。映画の中では『SCOOP!』が30万部を目標にしているんですけど、それに対して新谷編集長が「30万部でいいんですねぇ」なんて話していて、すげー!と(笑)。
――これまでの映画のプロモーションに比べても、各メディアでの大根監督自身の露出が多かったのではないですか?
そうですね。毎回、手を抜いているわけじゃないけど、今回は自分で立案した企画ということもあって、最後までいろいろやりましたね。今思い返せば、ちょっと力が入りすぎていたのかもしれないと思うくらいですね。まだそんなに冷静には見返してないけど。
――見返すというのは、本編をですか?
舞台挨拶の機会があってそこで後半部分を見返すことはあったんですけどね。
――まだ客観的に全部を見ることはできない、と?
いや、客観的に観れることはずっとないんですよ。どうしても作り手側の目線にはなってしまうので。「あー、このシーン大変だったなぁ」とか「この日のロケ弁おいしかったなぁ」とか。あとは「このシーンはもっとこうすりゃよかったな」とか……。でも、この『SCOOP!』に関してはそれが少ないほうですね。
『SCOOP!』 『バクマン。』の大根仁監督・脚本、福山雅治主演によるカメラマンと記者の物語。 |
『週刊SCOOP! 10月30日号』 映画の中だけの架空の写真週刊誌 |
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