劇場じゃ絶対気づけない!映画『SCOOP!』の細かすぎる仕掛けがDVD化で明らかに
――DVDで初めて『SCOOP!』を観る人もいると思います。その際に、「こういう風に観てほしい」という気持ちには、劇場の時と違いがあるんですか?
もちろん、一度観た人はDVDやブルーレイで観ればまた違った部分があると思うんですけど、初めて観る人はまずは全部通して観てほしいですよね。そのうえで、小道具とか背景とか隅々まで凝って作っているので、そこを楽しんでほしいですね。テンポが速い作品なので、劇場だとそんなに隅々まで見られなかったと思うんですよ。たとえば、編集部の壁には、かつて『SCOOP!』が撮った(という設定の)伝説的なスクープ写真が貼ってあるんですけど、それもちゃんと元ネタがあって、実際の写真のパロディなんです。編集部に貼ってある井川遥のポスターにもちゃんと本人のサインが書いてあったりね。
――劇場で一回観ただけだと絶対に気づかないですね。
あとは、本編のラストで定子(吉田羊)が編集長になったときに、井川遥のポスターの横に一枚の小さなパネルが貼ってあるんですよ。それは何の写真なのか、とか。
――え、そんな写真があったんですか?
ええ。それは大人の事情で『SCOOP!』に載せられなかった静(福山雅治)の、カメラマンとしての最後のスクープ写真なんですよ。劇場で観た人にはどの写真かわかると思うけど。本当にセットとか美術とかいろんなことをやっているので、一時停止しながら観てもいいし、いろんな楽しみ方ができると思いますよ。
<取材・文/日刊SPA!取材班>
『SCOOP!』 『バクマン。』の大根仁監督・脚本、福山雅治主演によるカメラマンと記者の物語。 |
『週刊SCOOP! 10月30日号』 映画の中だけの架空の写真週刊誌 |
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