エロ小説において一番の難関は『臭さが伝わる表現』

本誌女性ライター3人が挑戦!
プロが容赦なくダメ出し!


最後に「素人には負けられん!」とばかりに女性ライター3人が、官能小説家・館淳一氏にお題をいただき、執筆に挑んでみた!

【館淳一氏】
1943年、北海道生まれのSM官能小説家。サンスポ主催の官能小説家講座に毎年講師役も務める。最新刊『淫らなお仕置きをいかが?』も発売中

【尾谷幸憲】
37歳バツイツの作家兼ライター。東京スポーツに連載していたものを一冊にした新書『ヤリチン専門学校』が現在スマッシュヒット中!

挑戦者:ライターA
元エロ雑誌編集者にもかかわらずエロネタは大の苦手

お題『男の匂い』

夕方の誰もいない教室。先生が隣に座ると、コーヒーとタバコの入り混じった匂い。ずっと憧れていた大人の男の匂いだ。「初めてか?」「うん」。わざとらしく嘘をつく私。そう言った瞬間、先生の手はいつの間にか私の核心に……。「っあ、いや!」。驚きと待ち焦がれていた快感で、突拍子もない声を上げてしまう。やっぱり大人は違う。ちゅぷちゅぷ。「ほら、いやらしい音だ。これでも嘘をつくのか」。何も言い返せなかった。だけど、ちょっと触られただけでこんなに感じるなんて自分でもびっくりだ。二桁に突入した同級生とのSEXも、痛いだけだったのに。「次は君の番だよ」。私の快感が頂点に達する前に手を止め、自らの息子を私の目の前に突きつけてきた。いや、息子というより父親のような……。「咥えられる?」。先生は意地悪そうな顔で言った。もう我慢がきかない私は、自らそれを頬張った。汗でベトついたそれは、鼻につく匂い。ジュボジュボジュボ! わざとらしく音を立てながらぎこちなさそうに吸い立てた。「あぁ、いいよ、いいよ!」。私の頭を押さえつけ、そういった先生は果てた。口の中に広がる先生の味は、苦味と渋みが入り混じっていた。「また頼むよ」。そう言い残し、先生は教室を去った。

【評価】
小説において一番の難関は臭さが伝わる表現なのだ!

館:女性器は酸味の強い乳系、磯の香りに似た海系と別れる。では、男は? 文章において「嗅覚」「聴覚」「触感」を表現するのは一番難しいので、あえてこの3つのお題を出しました。なので、もう少し男性器など男の各部位の細かい匂いを表現して欲しかった。例えば、イカ臭さに煙草の吸殻を交えたような香りだ、などね(笑)。

尾谷:僕も「鼻につく匂い」はどんな匂いなのか、表現の乏しさが目につきました。まずこの書き手は体臭の臭いヤツとセックスしてから書いたほうがイイ。そのほうが絶対リアルに書ける。もしくは男の匂いがテーマなら、男の体臭に感じる痴女っぽい一面があってもよかったかもしれないね!

― [素人エロ小説]のスゴい中身【8】 ―




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