更新日:2022年08月25日 09:20
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「シーツを血まみれにするのだけはやめてほしい…」民泊代行業者が明かす仰天トラブル

 これまで『週刊SPA!』でもたびたび取り上げてきた民泊ビジネス。昨年、民泊サービスを仲介するサイト「Airbnb」で日本に宿泊する外国人観光客は300万人を超えたといい、利用者はもちろん民泊を前提とした部屋数も大都市を中心に右肩上がりで増え続けているという。  違法とみなされる事例も多々あったこの民泊ビジネスだが、今月10日には規制を大きく緩和する住宅宿泊事業法案が閣議決定。民泊ホストの届出制度、民泊仲介業、民泊ホストの登録制度が早ければ’18年1月に施行される見通しだ。

昨年の訪日観光客数はおよそ2400万人。4年連続で過去最高を更新し続けている

 そんな民泊運営において、利用客とのやりとりから清掃まで民泊ホストが直接運営を行う場合もあるが、大多数のホストが利用しているのが民泊運営代行サービス。こうした代行サービスを行う会社も増加しているというが、相手とする利用客は9割以上が海外からの観光客。日本人相手の商売とは異なる、我々にはなかなか想像もつかない苦労があるという。

持ち去られる電子レンジ、作動するスプリンクラー……

「数が多いうえに厄介なのが、備品を持ち帰られること。うちは一般的な民泊用の部屋よりホテルに近い内装にして貸し出すことを売りにしているので、食器類や寝具、家電製品も極力良いものを置いているんです。皿やフォーク、スプーンがごっそりとなくっていることは日常茶飯事。過去には電子レンジが持ち去られたこともありました。そのまま海外に帰られてしまうとほぼ音信不通になるため請求もできない。『備品はすべて持ち出し厳禁』と最初に説明をしているんですが……」  そう語るのは、都内を中心に現在約250部屋の民泊運営・管理を代行する株式会社Cleverly Gainの代表取締役社長、大城戸宏和氏。利用客とのやりとりには英語が話せる専任のスタッフを配置しているというが、夜中の利用客からの問い合わせにはみずから現地対応を行うことも少なくないという。 ⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1309645

大城戸氏が運用代行する部屋の一例。内装コーディネートも代行して行い、ホテルのような内観で他者と差別化を図る

「夜中に利用客から『ガスが使えない』と連絡があって、現地に直行してみるとなぜか部屋中水浸し。顛末を聞いてみると、暖房の代わりにガスコンロの火を最大にして付けっぱなしにしていたみたいなんです。そのせいで天井のスプリンクラーが作動。日本は長時間火を付け続けていると自動でガス栓が閉まる構造になっている部屋も多いんですが、『ガスが使えない』以前にこんなに水浸しにされると、翌日以降運用自体できない状況で……」  スプリンクラーの作動で管理会社の担当者も駆けつける始末。民泊ホストが管理会社に転貸の許可を取っていなかったため、即時撤退を命じられてしまったのだとか。
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なぜか頻発する“シーツ血まみれ”事件
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