史上最年少で中原中也賞を受賞したら、怒っちゃった!?
週刊SPA!1/17発売号の「エッジな人々」では、文月氏の詩に対する情熱が余すところなく語られている。さらに、書きおろしの新作短編詩も掲載されているので、ぜひチェックしてほしい。
文/SPA!編集部
09年、中原中也賞を最年少で受賞した女流詩人、文月悠光(ふづき・ゆみ)。
現在は都内の大学に通っている彼女だが、2年前、故郷の北海道・札幌市で中原中也賞受賞の連絡を受けた直後、なぜか怒ってしまっていたという。
「賞をいただいたときはものすごく混乱してしまって、あまり覚えていないのですが、家族が言うには、受賞の知らせを聞いて、私、怒っていたらしいんです(笑)。もちろん、受賞は嬉しかったのですが、自分の生活リズムや気持ちを狂わされたのと、何より中原中也賞は『この人は天才だ!』と思うような憧れの詩人さんが取っていた賞なので、こんな突然降ってきたら困るというか……本当はもっと着実に、階段を上がっていくように、そこに届きたかったんです」
その後、何かと「史上最年少」を強調され、戸惑っていたという彼女。だが、受賞から2年、現在はその心境も変わってきたそうだ。
「“若い詩人”と言われなくなる日のことをずっと考えているんですよ(笑)。10代でデビューした作家さんが10年後、20年後にどうなったかを調べると、すっかり名前を見かけなくなったり、自殺したりしていて! 私はそうなりたくないと思っています。でも、今は“若い”という看板を掲げて作品を発表できる恵まれた状況なので、それを利用して、私なりに詩の世界へ還元したいという気持ちはすごくありますね」
さて、
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