デジタル

メモリ増設よりもっと直感的にPCをグレードアップ!

【GeChic On-Lap 1301】

USBバスパワーで稼働する13.3型のPC用増設ディスプレイ。解像度は1366×768ドットと一般的なA4ノートと同程度で、データ転送は画面分離型のデスクトップと同じく、DVI/アナログVGA接続となる。液晶画面はフレームから180度以上回転できるうえ、背面の吸盤を使って壁に貼り付けることもできる。フレーム込みのサイズはW335 × D13.8 × H227mmで、重量は約865gとなる GeChic On-Lap 1301◆仕事効率化の決定版!? 吸盤式モバイルモニタ!  最近のノートパソコンは、5万円程度のものでもライトユースなら十分快適に使えるし、10万円も出せばゲームすら満足に遊べるモデルが選べる。ここまで基本性能が高いと、マシンのスペックを多少強化してもそのぶんの上げ幅を実感することは難しいのだが、この「On-Lap1301」なら、直感的にグレードアップ感が味わえるかもしれない。  この製品は、パソコンのデスクトップ領域を追加する増設向け液晶で、その魅力は汎用性の高さにある。一般的な液晶ディスプレイのようにAC電源を必要とせず、USBケーブルからの給電だけで稼働するので、屋外でも気軽に利用できるのが魅力。やや大ぶりなモバイルノートなら、天板の裏側に固定して持ち歩き、使うときだけメイン画面の横に貼り出させることも可能だ。それでいて、映像信号の転送自体は、専門のデジタル/アナログ映像端子(DVI/アナログVGA)を使うため、パソコン側で余計な設定は不要。USB液晶のような映像の遅延もない。  つまり、便利さを邪魔する要素がほとんどなく、ごく普通の液晶画面として溶け込んでくれるわけだ。これは当たり前のようで、得難い武器といえる。細かくいえば、パソコンに装着するにはやや重く、液晶表面が無防備といった懸念材料はあるが、HDMI入力にも対応しているので、デジカメ用のモニターや一部スマホの増設画面にするといった見逃せない奥の手もある。とりあえず実用するには十分な手軽さはあるだろう。  そして、本格的に導入すれば、デスクトップ領域が広がって、複数のウィンドウが並べられる利便性を存分に堪能できるはず。パソコンまわりにはキーボードやマウスしかり、より強化された感を実感できる余地が、まだまだたくさん転がっているのだ。  残念なのは、On-Lap1301の国内流通がまだ限られている点。興味を持った人は、直販サイトをチェックしたり、秋葉原などの電気街を訪ねたりしてみよう。

液晶パネルは最大225度回転できるので、フレームをスタンドのように使ってタテ向きに設置することもできる。長文ファイルをチェックするのに便利だ

古田雄介

◆サブカルライター・古田雄介の物欲刺激度 2.5/3

スマホもモバイルノートも画面の解像度重視で選ぶ傾向がある

◆編集担当Kの物欲刺激度 3/3

ノートパソコンの液晶と並べる「デュアルモニタモード」、対面の相手に画面を表示できる「プレゼンテーションモード」、液晶パネルを起こしフレームをスタンドとして使う「縦式モード」と、一台3役の使い勝手。プラグアンドプレイなのもありがたい。メモリを足すよりこれでしょう。今すぐにでも欲しいです
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