【料理教室】で出会えるか? 記者が潜入
―[2012[出会える裏技]最新案内]―
話題の“出会える料理教室”の会場は都内某所のマンション。明るくお洒落な室内には、緊張気味の男女3人ずつが集っていた。女性は基本的におとなしそう、男性もやや草食系という印象。
「今日はホームパーティー用のご馳走を作ります。男女2人ずつでブッシュドノエル、残りの男女でチキンクリームソースを担当してください」
朗らかな声で場を仕切るのが、講師のコロンナ由美先生。イタリア系クオーターとのことで、ラテンの血がなせるワザか、さりげなく男女の距離を縮めさせる。この教室では、先生が料理を教えつつ、出会いをエスコートするシステムになっているよう。
そして、自己紹介を一通り済ませるといよいよ料理の開始。調理を始めると、「僕、果物切りますね」、「これ、もう火が通ったと思います?」と作業時には口を開かずにはいられないので、普通の合コンにありがちな会話の糸口探しに苦労するということはない。しかも会話が途切れそうになると、「男性陣はテーブルをセッティングして!」、「クリームの泡立て具合はいい感じ!」など、先生が陽気に助けてくれるので男性参加者にとってはさぞ心強いことだろう。
料理自体の難易度は高くないが、見た目が派手なので出来上がるとやはり盛り上がる。ケーキの飾りつけでは、のせすぎたクリームが崩れたが、それもまたプラスな雰囲気のエッセンスに。女性が味見用にスプーンでクリームをすくい、男性に「あ~ん」をする場面もあったが、これも一緒に料理するという設定によるもの。料理教室マジック、恐るべし……。
結局、料理は1時間ほどで完成。その後、さらに約1時間をかけて試食。ワイン1杯のサービスもつき、参加者たちの口も滑らかに。
「酔っぱらいが嫌いだから、こういう雰囲気の合コンのほうが楽しい」、「食品関係の仕事をしているから、料理を学びつつ出会えるのがいい」と話は弾むが、この場でメアド交換を持ち出すのは時期尚早。ひとしきり予定を終了すると、先生が二次会用に近所の居酒屋の場所を教えてくれるなど、アフターサービスもバッチリなので、二次会で連絡先の交換を切り出すのがスマートのようだ。
一緒に作業するなかで必然的に生まれる会話に加えて、先生の絶妙なMC。確かにこれなら女性とのコミュニケーションに自信がない人でもかなりチャンスはありそう。ただし、だからこそ与えられる機会だけでなく、うまいこと気を配りつつ周囲を盛り上げることができれば、一人勝ちも夢ではないはずだ……。
●協力/R’s kitchen
月に120~150回ほど、都内各所でお料理合コンを行っている
― 2012[出会える裏技]最新案内【7】 ―
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