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プーチンのムキムキや、トランプのアソコをおちょくる曲に全米爆笑! ランディ・ニューマンの風刺芸

プーチン

「putin」オフィシャルビデオより

 ここ日本ではミュージシャンが権力を批判したり、政治的な活動をしたりするのに対して、眉をひそめる人が少なくない。昨年のフジロックでの「音楽に政治を持ち込むな」騒動が記憶に新しいところだ。

 今さらながらこうした議論のアホらしさをあげつらっても仕方ないのだが、しかし一方で権力を攻撃する側の手法も、少しピュアすぎやしないだろうか。

 つまり、安倍総理に対して「バカかお前は。早く病院に行って辞めろ」と叫べばダメージを与えられると信じるその稚拙さと愚かさがあまりにもいたたまれないので、「音楽に政治を持ち込むな」と言われてしまったフシもあるだろう。

大きな話題を呼んだランディ・ニューマンの「Putin」


 もちろん、権力者への批判は必要だ。だが、それは激しく敵対しながら打倒を目指す形ではなく、むしろ憎しみの対象である彼らにも止むを得ぬ立場があると理解し、同情を示したうえで、思いやりながら思考パターンを研究し、その愚かさをあぶりだしていくほうが効果的なのではないだろうか。

ランディ・ニューマン

ランディ・ニューマン(C)Sbukley

 映画『トイ・ストーリー』や『カーズ』シリーズなどの音楽で知られる、アメリカのシンガーソングライター、ランディ・ニューマンが昨年の10月に「Putin」という新曲を公開した。ロシア民謡風のオーケストレーションに乗せてプーチン大統領を揶揄する曲で、大きな話題を呼んだ。「Putin」はこの8月にリリースされたニューマンの最新作『Dark Matter』に収録されている。

 歌詞では、シャツを脱いで筋骨隆々の上半身を誇示する例の姿はもちろん、“ギリシャやトルコが不穏な動きをしだしたら容赦しない”と威嚇する外交姿勢などがおちょくられている。


 と、ここまでなら普通の権力者批判ではありがちな内容で終わってしまうのだが、ランディ・ニューマンは、さらにこの先を見ている。こうした強い自分をセルフプロデュースし、実際にそのように行動してみせることの裏側に、プーチンの繊細さや、自信のなさを想像してみせるのだ。

 いまこそ再び世界の覇権を握るチャンスだとプーチンガールズが煽ると、歌詞の中のプーチンはこうこぼす。

いや無理だろ レーニンだってできなかったんだ
 やっぱり無理だ スターリンですら失敗したのに
 だとしたら、どうしてこの私にできると思うんだい?


 するとプーチンガールズが、<だってあなたこそが、私たちを約束の地へと導いてくださる偉大なリーダーなんですから>と励ます。そしてその言葉に、プーチンが再び奮い立つところで曲は終わる。

 ニューマンはワシントンポスト紙のインタビューで次のように語っている。

世の中は白黒つけられることばかりではない。だからこの曲では、より興味深い人物としてプーチンをとらえようと心がけたんだ。

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トランプ大統領がアソコのデカさを自慢する歌詞が笑える!

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