“福岡”駅が富山県に 外国人観光客を惑わす珍駅名
「高速道路料金1000円」が話題の昨今、それに対抗すべく、鉄道でもお得な切符が続々と登場しているのはご存じだろうか? 給料は減っても、時間がたっぷりあるという人は、安上がりでじっくり途中下車できる鉄道旅行はいかが? 全国には駅が9000以上も存在し、笑えたり、泣かせたり、さまざまなドラマがある。これまで知らなかった駅に降り立ってみる鉄道の旅も、新しい休日の過ごし方なのだ!
◆珍しい駅編
せっかくはるばる乗車するも思わず誰もが困惑してしまう妙ちくりんな駅
【CASE1】
外国人が迷い込むJR福岡駅のワナ!?
JRの福岡駅ではしばしば、外国人が途方に暮れているシチュエーションが見られる。旨い博多ラーメンの店がわからないから、ではない。眼前に、日本有数の都市らしからぬ静かな風景が広がり、予約していたはずの有名テルなど影も形もないからだ。
実は、JRの福岡駅は九州にはなく、富山県高岡市の北陸本線に存在する。停車するのは普通と快速だけという、のどかな駅だ。
ちなみに九州の福岡市の新幹線発着駅といえば、博多。福岡を観光するならば、博多駅を目指すものだが、駅の窓口でうっかり「福岡に行きたい」と言ってしまうと危ない。富山県にある福岡駅への切符が渡され、そのまま来てしまう外国人が多くいるのだという。
そうした乗客への対応は、福岡駅ではもはや慣れっこだ。せっかく来たのだから北陸の福岡の良さを知ってほしいと、近所にある桜の名所へ案内したりするとか。九州への行き方を教えてあげた台湾人留学生からは礼状が届き、’06年の富山新聞の「ホットニュース」に取り上げられたことも。月に1件から3件ほど、九州に行くはずが北陸へ到着。大きな荷物を抱えたまま立ち尽くす外国人が福岡駅で見られるとのこと……。
こうしたややこしい駅名は多々存在しており、JR石川駅も石川県にではなく青森県にあったり、高松駅は香川県だけじゃなく石川県にもあったり、福島駅も福島県のほか大阪府にある。外国人の方はくれぐれも注意が必要だ。
― 日本全国[珍駅/泣駅]途中下車のススメ【1】 ―
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