更新日:2022年10月20日 23:06
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憧れの公道レースを日本でも見たいから、モテないカーマニア軍団がオススメコースを考えてみました

MJ:それにしても2人とも大事なことを忘れてるぞ! 職人:どういうことですか? MJ:WRCとかF1とかにこだわるのはレース好きやカーマニアだけだ。せっかく公道でレースをするのなら、大事なのは何が走るのかではなく、どこを走るかだ。こんなところをレーシングカーが走るなら見てみたい! そんな場所で開催されなければ、WRC好きやF1好きが集まるだけのイベントで終わってしまう。皇居GPのように、普段WRCやF1を見ない人でも見たくなる、そんな場所じゃないと。じゃないなら、普通にサーキットでやればいい。そのほうがレースも見やすいし運営もしやすい。 担当K:なるほど。皇居の周りで行われるレースなら、どんなレースでも見てみたいです! あとは郷土の名城・弘前城周辺をレーシングカーが走るなら、見に行きたいなあ~。 職人:それならわが故郷、鹿児島の桜島周辺の公道レースもいいなあ~。 MJ:オレは皇居以外なら京都だな。東寺の五重塔とレーシングカーを一緒に見たい。こうした場所での開催なら、レースはなんでもいい。 担当K:京都って道が狭そうですよね。しかも文化遺産も多いし、許可を取るのが大変な気が……。 MJ:そんなことを考えていたら、ド田舎の農道とかでやるしかないだろ! どこでやるにしろ道路整備や安全確保などは必要だし、警察や自治体、コース周辺の関係者などの許可は必要だ。マニア向けのイベントにしたいなら別だが、そうじゃないなら「ここでやるなら見てみたい!」と思う人がたくさんいることが大事だ。せっかく開催しても見たい人が少なければ興行としては失敗。そうなると継続開催は厳しくなる。 職人:あとは、いきなりビッグレースを誘致するのではなく、小さなレースでいいから公道レースの実績と歴史をつくっていくことも大事です。 担当K:そういえば、公道レース実現を掲げたモータースポーツ振興議員連盟ってありませんでしたっけ? MJ:政治家のみなさんは、今それどころではないかもな。 (※1)WRCとは?  ラリーが盛んな欧州や南米では、F1に勝るとも劣らない人気を誇るWRC(FIA世界ラリー選手権)は、1973年に創設され40年以上にわたりスプリントラリーの最高峰として君臨する。このWRCは、SS(スペシャルステージ)と呼ばれる一般道を、市販車ベースのマシンで走り、タイムを競うタイムアタック競技。日本メーカーの参戦は現在トヨタのみだが、かつてはスバルや三菱自動車などが参戦していた
WRC

市街地もコースとして使用する

(※2)今さらですがF1とは?  ヨーロッパやアジア、南北アメリカ大陸を中心に、世界各国を転戦するレースの順位によって与えられるポイントの総計によってドライバー部門とチーム部門のチャンピオンを決定するF1GP(FIA F1世界選手権)は、1950年にイギリスのシルバーストン・サーキットで始まった。なかでもモンテカルロの市街地コースで行われるモナコGPは、インディ500、ル・マン24時間レースと並んで世界三大レースと呼ばれている F1(※3)フォーミュラEとは?  フォーミュラEは電気自動車(EV)のフォーミュラカーのレースで、’14年からFIAフォーミュラE選手権として開催。レースは香港、ロンドン、パリ、ニューヨークなど、世界各地の大都市や有名リゾートの市街地コースで行われている。ポイントの総計によってドライバー部門とチーム部門のチャンピオンを決定する点はF1と同じ。自動車産業の環境問題への取り組みの一環としても注目を集めている
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