年下上司に気を使いすぎる公務員
―[明日は我が身の[年上部下]の本音]―
気遣い疲れ――年下上司に気を遣い、気を遣われることにも気を遣い
◆本人25歳×年下上司21歳(公務員)
「年下上司からの仕事はどんな仕事よりも、最優先しちゃうんです」
大卒後の2年間を一般企業で働き、今年の4月から公務員に転職した黒田陽平さん(仮名)。高卒でキャリアの長い年下上司(21歳)への対応を気にするあまり、最近ストレスが溜まっているそう。
「年下上司に敬語で接しなきゃと意識していると、高卒で公務員になったばかりの同期にも、つい敬語を使っちゃうんです。年下でも立場的には先輩の人が多いので、誰彼かまわず敬語にすれば間違いないと考えるようになりました」
しかも黒田さんの部署には30歳の上司もいるため、2人の上司から同時に仕事を頼まれたときは、さらに頭を悩ませることになる。
「年上上司の仕事ばかり優先していると、年下上司に『俺が年下だからナメられてるんじゃないか』って思われそうじゃないですか。だから可能な限り、年下上司の仕事を先に進めています。その結果、年上の上司からは仕事が遅いと思われているみたいなんですよね」
最近は気遣いのレベルがさらに上昇。時には仕事ができないフリをすることもあるのだという。
「外国人の方にはいつも英語で対応するんですけど、年下上司が近くにいるときは、カタコトの英語を喋るようにしています。『僕は高卒だから、これ以上昇進できないし……』みたいな愚痴をよく聞かされるので、学歴コンプレックスを刺激しちゃマズいと思って。いずれ立場が逆転するまでの我慢ですけど、毎日いろいろ疲れますよ」
立場の逆転の前に、ストレスで退職なんてことにならぬよう……。
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