年下上司はやっぱり“ゆとり”?
―[明日は我が身の[年上部下]の本音]―
「仕事がわからず頼ってくる。上司である意味なし」(34歳・販売/上司28歳)というのは問題外だが、亀の甲より年の功、仕事に対する能力以前に、年下故の経験値のなさ、にイラつく年上部下は多い。
「学生社員の上司は、同世代とだけでツルんでいて、たまに話しかけられると、最近ハマっているオンラインゲームの話を一方的に聞かされるだけ。当然、業務に対する指導もなし」(27歳・ウェブ制作/上司19歳)、「3人だけのチームで机を並べているのに、業務連絡や飲み会の誘いはすべてメール。直接、話せばいいのに」(34歳・食品/上司29歳)と、世代間ギャップもあるのか、年下上司のコミュニケーション能力を疑う声が。
また、「感情の機微を理解してもらえない」(46歳・派遣/上司29歳)という意見は多く、特に、感情をコントロールできない年下上司への悩みは噴出した。
「顧客対応が遅かったと”勘違い”して、事実確認をしないまま、怒鳴り散らす。すぐにスイッチが入るのは止めてほしい」(41歳・IT/上司36歳)、「テンパりだすと、誰かれ構わず『~しろ!』と指示を出し始める。自分のことで精一杯で周りがまるで見えていない」(35歳・流通/上司30歳)など。
確かにまだ上に立つ器ではないのだろうが、「僕の企画案を最初は評価してくれていたのに、後日、上役がイマイチだと指摘すると、『そうですよね』と態度を豹変させ、ボツに。その後のフォローも一切、なし」(35歳・IT/上司32歳)、「都合が悪いことはすべて部下のせいになる」(41歳・通信/上司38歳)というのは、年は無関係、そもそも彼らに上司の資質はない。
「たとえ年上でも部下には横柄で、小さなことでよく怒鳴るくせに、年下だろうが上司と外人には腰が低い」(41歳・広告/上司39歳)というのもまた然り。年齢云々ではなく、人間性の問題である。
「実力派でイケイケの高卒上司は、3歳年上の大卒の部下のことを『大卒なのに出世できないヤツ』と、事ある毎にけなしていたが、役員とソリが合わずリストラ」(45歳・販売/元上司42歳)なんて話もあって、サラリーマン人生、最後まで勝敗はわからないということは、年下上司も年上部下も肝に銘じておきたいですな。
◆「処方箋3」 そんなもんさ
― 明日は我が身の[年上部下]の本音【7】 ―
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