「アイドルオタク界でも、マイルールを振りかざす老害が目立つ」ロマン優光――[おっさんの謎ルール]アリかナシか?
若者とおっさん。世代で文化や感性が異なるのは仕方ないものの、なぜかおっさんは持論を展開したがる。その背景には、おっさん特有のルールが渦巻いている。
サブカル通で、著書や連載コラムでの一家言が光るロマン優光氏。アイドル好きとしても知られる氏は、「アイドルオタク界でも、マイルールを振りかざす老害が目立っています」と話す。
「自分は女のコの気持ちがわかっていると勘違いしている人間ばかり。例えば漫画家のY・Kさんとか。彼が推すコは彼の期待を裏切るようなトラブルを起こしがちで、そのたびに涙にくれるわけですが、それは仕事上のキャラの表面だけを見て、その人のことを全然理解できてないから、そうなるのです。勝手に自分の理想像に当てはめているだけで、アイドル本人の人格を見る気がない」と指摘する。
また、「アイドル評論家の中にも、仕事としてやっているだけで、本当にアイドルが好きではない人もいます。著名どころでは、某N氏なんかは言っていることが素人向けで、かなり大雑把。全国の学校にアイドル部をつくろうと提唱していますが、ウケ狙いならサムすぎだし、もし本気だったら、かなり気持ち悪い。そんなおっさんとは、どっちにしろ関わりたくない」と一刀両断する。
一方で氏は、若者の中にも予備軍がいるとも訴える。
「マニアックな若者とおっさんの老害は似ています。けものフレンズ騒動でも、たつき監督が降板するという事実しかわからない状況で、カドカワが絶対悪のように騒いだ人たちがいましたが、そういう思考が硬直化した“正義厨”こそが、おっさんになってマイルールを振りかざすようになります」と警鐘を鳴らす。
頑迷な若者が、老いてもアップデートすることなく持ち続けている自我が“おっさんルール”の根源なのである。
「だから本質的には老若の問題ではないんですよ。今、無理して若者に迎合しようとしたり、謎ルールを振りかざしているおっさんは、若い頃から残念な人だったに違いない。今現在、過剰にマニアックであったり、あまりにも承認欲求に飢えている若者は、十数年後には間違いなくこの特集に出てくるようなおっさんになっているでしょう」
【ロマン優光氏】
ミュージシャン。「ロマンポルシェ。」のディレイ、ソロでは「プンクボイ」名義でも活動。新著に『間違ったサブカルで「マウンティング」してくるすべてのクズどもに』(コア新書)
― [おっさんの謎ルール]アリかナシか? ―
おっさん公害は決して老若の問題ではない。ダメなヤツがダメなだけ


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