女性に愛される「おじさんSEXの魅力」とは?
姫乃:あと、若い人に比べると、女のコを褒めるのが上手な人が多くないですか?
鈴木:多いですね。若い男は自分にしか関心がないし、素直じゃないから、基本的に女のコを褒めない。でも、おじさんは自分が老いているという引け目があるから、照れずに「綺麗な体だね」「かわいい」とガンガン褒めてくる。それが、女のコの承認欲求を満たしてくれる部分もあるのかも。
姫乃:加齢によるコンプレックスって、ある意味武器ですよ。個人的には加齢や肥満、薄毛とかに悩む姿を見ると、かわいいなと思います。あと、おじさんに甘えられるのが好きですね。社会の第一線で頑張っている40~50代くらいの人が急に甘えだすという、そのギャップにキュンとする。
鈴木:えー、私は甘えられるのはイヤだなあ。プレイ中の上目遣いとか、せつなげな顔をされるのもイヤ。年上だからこそ、スマートな感じで接してほしいかな。
姫乃:そこの好みには、きっと個人差があるんでしょうね。
鈴木:ただ、一番大事なのは謙虚さですよね。姫乃さんみたいな積極的なおじさん好きは少数派で、基本は私みたいに「おじさんより若い男が好き」という女性のほうが多い。なんの努力も工夫もしないSEXで、受け入れられるとは思わないことが重要かなと。
姫乃:そうですね。『LEON』に載ってるおじさんは素敵ですが、単に「俺はモテるんだぜ!」という自信満々なのは私もちょっと……。
鈴木:私も無理! 謙虚な心を忘れた瞬間、おじさんは敗北します。
持久力では若い男に劣る中年男は、女性の承認欲求をいかに満たすかが肝となる。中年SEXは“腰を振るより口を使う”と心したい。
【鈴木涼美】
’83年生まれ。社会学者、作家。慶應義塾大学在学中にAVデビュー。その後、日経新聞に5年間勤務。近著に『おじさんメモリアル』など
【姫乃たま】
地下アイドル、ライター。自他ともに認めるおじさん好き。約2年間に渡る独自のリサーチをまとめた『職業としての地下アイドル』(朝日新聞社)が発売中
〈取材・文/週刊SPA!編集部〉
※週刊SPA!11月21日号「中年の痛いSEX」より
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