更新日:2022年10月29日 01:45
ライフ

「宿題やった?」と子供に聞いてはいけない 平均偏差値62.5・高学歴芸人ロザンが説く “身の丈にあった勉強法”とは

なぜ「宿題やった?」と子供に聞いてはいけないのか

――本書で<「宿題やった?」と親に聞かれた瞬間、子供にとって宿題が「罰」になる>という記述がありました。この質問、どうしても親は聞いてしまいがちですが、NGなのでしょうか。 宇治原:親も子供も一緒ならいいんですよ。親がやっていることを子供は見ると思うので、子供だけに「勉強しろよ」って言うんじゃなくて、自分が勉強する姿を見せるのが一番効果的なんですよ。勉強や宿題がいかに嫌なものではないと思わせるか、親は見せなければならない。僕の場合、うまいこと僕が勉強好きになるように持っていった親には感謝していますね。

ジム通いが三日坊主でも別にいい

――本書では「学校の勉強がゲームをしている時と同じように楽しい」という宇治原さんのエピソードが、多く紹介されていますね。何歳になってもイマイチ勉強が好きになれないような人間と、勉強が大好きな宇治原さんとの違いは何なんでしょう。 ロザン菅:正直、これはもうスタートダッシュなんでしょうね。勉強をやってよかったという経験があると、継続的にやる。そうじゃないとなかなか身につかないんですよ。 ――スタートで躓かないのが一番大事ということでしょうか。 菅:身も蓋もないですけど、それは大きいと思います。芸人でもスタートダッシュ失敗すると負け癖ついちゃうというか、思考がマイナスになっちゃう傾向がある。逆に最初がうまくいくと、そのあとも比較的うまくいく傾向あると思うんです。結局それって「負け癖」か「勝ち癖」の違いやと思うんです。だから、SPA!の読者の方もひとつの会社にしがみつき過ぎず、もっとスタートうまくいくやつ探してもいいんちゃう?と思います。ダメだったらまた次行けばいいわけだし。 宇治原:例えば、毎日ジムで運動するとか決めても三日坊主で続かない、みたいな話ありがちですけど、それで「自分はダメな人間だ」って、自分で追い込んで負のスパイラルに持っていく必要ある?と思うんです。最初に毎日運動するって決めなきゃ良かったやん!「やっぱり向いてないな、やめよう」で別にいい。僕は本とか読んでもあんまりハマらなかったらすぐやめちゃう。それこそ“身の丈”に合ってなかっただけなんですよね。 菅:“仕事がうまくいかない”とかも、そもそも「何に対して、誰と比べてやねん!」と思うんですね。僕なんか仕事量が多くてこなせなかったら与えた方が悪いんやと思うんで(笑)。「こっちの力量わかってないな~」と。僕、飽きっぽい人間なら、やるべきことを複数にするんですよ。本を書かなあかん、ネタを書かなあかん、ジム行かなあかんって。飽きたらすぐ次に行ける状況を自分でつくる。“飽きっぽい”というのをプラスに変える、そういう工夫する方が大切じゃないかな。 【ロザン的身の丈にあった大人の勉強法】 1:先輩より後輩とたくさん飲みに行け(教えてもらうより、教えたほうが伸びる) 2:興味のあるものから始める。飽きたらまた次に移ってよし 3:すぐに役に立たないものを勉強してみる <取材・文/伊藤綾> ※河合塾調べ(http://www.keinet.ne.jp/rank/18/dk05.pdf)。京都大学法学部67.5、大阪府立大学経済学部57.5(改編後の現代システム科学域の偏差値)。
1988年生まれ道東出身、大学でミニコミ誌や商業誌のライターに。SPA! やサイゾー、キャリコネニュース、マイナビニュース、東洋経済オンラインなどでも執筆中。いろんな識者のお話をうかがったり、イベントにお邪魔したりするのが好き。毎月1日どこかで誰かと何かしら映画を観て飲む集会を開催。X(旧Twitter):@tsuitachiii
1
2
おすすめ記事