雑学

「宿題やった?」と子供に聞いてはいけない 平均偏差値62.5・高学歴芸人ロザンが説く “身の丈にあった勉強法”とは

 ロザンと言えば、京都大学卒業でツッコミ担当の宇治原史規と、大阪府立大学中退でボケ担当の菅広文で構成される平均偏差値62.5(※)の高学歴お笑いコンビだ。

 実は彼ら、お笑いライブやクイズ番組を中心としたテレビ番組の出演以外に、予備校などでの講演会の仕事もしていることをご存知だろうか。それもそのはず、実は、菅は約10年ほど前から教育関連本のベストセラー作家でもあるのだ。

 2008年に刊行された小説『京大芸人』を皮切りに、『京大少年』(2009年)、『京大芸人式日本史』(2014年)と、菅はこれまで3冊の教育に関連する書籍を刊行。累計26万部のベストセラーとなっている。

 ロザンの教育本はなぜウケるのか。それは、彼の本には従来の教育本にはない独自の勉強法が詰め込まれているからだ。

 そこで今回、二人の勉強法のエッセンスをまとめた新刊『身の丈にあった勉強法』(幻冬舎)を刊行した菅と、宇治原の2人に受験勉強のコツから、社会人になってからの受験勉強の活かし方まで、素朴な疑問をぶつけてみた。

ロザンはなぜ国語を重要視するのか


――菅さんは小説『京大芸人』『京大少年』などの著作で、累計28万部超えるベストセラー作家という一面はあまり知られていません。今回の本も受験勉強にかんすることを書かれたのでしょうか。

ロザン菅広文(菅):そうですね。もともと僕らは予備校などで講演会をやらせてもらう機会が多いんですけど、そこで話してきたことや質疑応答であった話をうまく一冊の本にまとめられないかなと思ったのがきっかけです。

――よしもとの芸人さんを例に挙げて、「先輩より後輩とたくさん飲みに行くほうが(教えてもらうより、教えたほうが)伸びる」という話など、学生だけでなく社会人でも活かせる内容が書かれていますね。

菅:もちろん、先輩と飲みに行くのと両方大事やと思うんですよ。でも、先輩にこんなこと言われたということを自分でちゃんと咀嚼できているか、確認する意味でも(後輩と飲みに行くのは)より大事かなと。

――子供はよく「勉強って、大人になって何の役に立つの?」と素朴な疑問というか反抗の態度を示しがちです。いま、受験勉強の経験がお笑い芸人として活きていると実感することはありますか。

ロザン宇治原史規(宇治原):結局、大人になってからしゃべったり書いたりしていることって、学生時代の勉強で培ったものがベースにあるんじゃないかなと思います。日常生活で意識する機会は少ないかもしれないですけど、芸人でも会社員でもわかりやすく相手に伝えなきゃいけないって時に、学校の勉強で培ったものなしで、その文章書けるか?話せるか?と。

――お二人は特に国語の重要性を強調されています。“コミュ力”みたいな部分にも、国語力がかかわっている?

宇治原:“コミュ力”ってなると対人関係という要素がありますから、引っ込み思案とか性格の部分もあると思うので一概には言えないですけど、会社員の知人とか見ていてもいろんな本を読んだりしている人の方が、話がおもしろいという傾向はありますね。

菅:僕が先輩と飲みにいった時に心がけているのが、「僕はこう思うんですけど、兄さんはどうですかね?」ってこっちで完結させずに、最後の決定権は向こうに渡すこと。国語力みたいなベースさえあれば、そういうちょっとしたことで良い方向に変わりやすいんじゃないかなと。

――逆に社会人になってからの勉強と学生時代の勉強で一番大きな違いはなんだと思いますか。

宇治原:学生時代って授業も教科書も与えられるものだけど、社会人になると教科書を自分で探しにいかないといけないところが、学生時代とは決定的に違うと思いますね。だから、何か勉強しようかなって思い立っても何やったら良いかわからないし、なかなか一歩目が出ない。

――なるほど。

宇治原:なので、興味のあるものから始めるのが一番やりやすいでしょうね。あと、あんまり役立てようとしない方がいいです。すぐに役立つものはすぐに役に立たなくなるというか。すぐに役に立たないものの方が、実はいつまでも役に立つと僕は思う。「お金儲けるために株勉強しよう」とかってやり出しても続かないんですよ。いっそ“趣味”にしちゃって、勉強していること自体が楽しいという状態が一番いいかなと。

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なぜ「宿題やった?」と子供に聞いてはいけないのか

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