更新日:2022年11月20日 09:44
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賞味期限しか記載のない卵は要注意!? 「食品偽装」にダマされない方法

原材料の半分以上が国産なら国産と謳ってOK

「産地」についてはどうか。 「漬物のような加工食品だと、キュウリ、ニンジン、大根というように数種類の野菜が入っていることが多いですよね。この場合、例えば国産のキュウリが原材料の51%を占める場合は、キュウリのみの表示が必要でニンジンと大根が外国産でも産地を表示しなくても問題ありません。今年9月に改正された原料原産地表示制度では『国別重量表示』(2か国以上の産地の原材料を使用している場合、使用量が多い順に国名を記載する)が望ましいとされていますが、一番多い原材料以外は原産国を表示する義務はないためです」  製品裏側の原材料表示をきちんと確認すれば外国産と記載しているが、表側のパッケージからは外国産とはわかりづらい商品もある。 「大豆加工食品が代表的な例で、『本場水戸の納豆!』と謳っていてもカナダやアメリカ産の大豆を日本で加工しているということがほとんど。まあ、日本は大豆の90%を輸入しているので当たり前なんですけどね」 納豆 ブランド産地偽装も要注意だ。 「例えば鰻のブランド産地である愛知県の一色町ですが、一色漁業協同組合自ら、台湾で養殖した鰻を加工して販売したものを一色町産と偽って販売していた例がありました。こうした○○組合は、品質管理をする一方で利権の温床ともなりやすいのです」 <卵> ●賞味期限しか記載されていない卵は、同じ賞味期限でも、採卵日が記載された卵よりも前に採卵された可能性が高い ●採卵日と賞味期限が記載されている卵は、採卵したその日にパック詰めされており、売り場でもその点を強くアピールしている <漬物> ●「国産」とは言わずに「純日本品質」と謳っている例も。消費者としては間違いなく国産だと思い込むであろう表示だ ●原材料表示で「きゅうり(中国)、だいこん(国産)」となっている場合、キュウリが先に書かれているので中国産の原材料のほうが多いとわかる <納豆> ●国産大豆を使用しているものはパッケージでも強くアピールしている <魚> ●’08年、ブランド鰻の産地・愛知県一色町漁業協同組合は、同県の岡崎市一色町の住所を記載して台湾育ちの鰻を一色鰻として出荷していた 【河岸宏和氏】 食品安全教育研究所代表。数々の食品現場で品質管理を担当してきた。著書に『スーパーの裏側』(東洋経済新報社)、『激安食品が30年後の日本を滅ぼす!』(辰巳出版)など多数 ― [偽装表示]にダマされるな ―
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