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賞味期限しか記載のない卵は要注意!? 「食品偽装」にダマされない方法

 食品、アルコール、化粧品、衣料品から住宅、建材に至るまで定期的に問題になる「偽装表示」。最近ではオーガニックシャンプーで知られるジョンマスターオーガニックの成分偽装表示が発覚したり、戦後日本の鉄鋼業界を支えた神戸製鋼の強度品質表示の偽装が明らかになった。こうした「偽装表示」はなぜ起こるのか。 食品

賞味期限、産地の表示は実は抜け穴だらけだった

 まずは、最も身近な食品の表示に潜む罠について、食品安全教育研究所代表の河岸宏和氏に聞いた。 「消費者が最も気にする賞味期限のカラクリについては、卵を例にとってみるとわかりやすいんです。近くのスーパーに行ってみて、数種類の卵を見比べてみてください。そうすると、賞味期限しか表示していない商品と、採卵日と賞味期限の両方を表示している商品があることに気づくはずです」  通常卵の賞味期限は製造日から14日後で、採卵日と賞味期限両方を記載した商品は、採卵日の14日後が賞味期限となっている。 「しかし、賞味期限しか表示されていない商品は、いつ採卵されたかわからない。採卵日をわざわざ記載しない、ということは、14日以上前に採卵されたものにもかかわらず、パックに詰めた『製造日』の14日後を賞味期限として表示している可能性が高いでしょうね。法律では、採卵したその日にパック詰めしようと、採卵して数日後にパック詰めしようと、最終加工日が『製造日』と見なされるので問題はないんですよ」  こうした製造日の「調整」はほかの商品でも行われている。 「お土産用のお菓子や干物などでは、製造してすぐに冷凍し、解凍した日から起算して『賞味期限』としてラベルを貼ることは日常的に行われています」
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原材料の半分以上が国産なら国産と謳ってOK
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