マシンが動く限り利益を生み続ける…仮想通貨マイニングとは?
今年、最も高騰した金融商品として真っ先に思い当たるのが仮想通貨。年初、10万円だったビットコイン(BTC)の価格は85万円にまで暴騰(11月16日現在)。
「さすがに出遅れ感は否めませんが、ビットコインを購入した友人たちがバブルに沸く姿を傍観しているほどお人好しではありません。そこで始めたのが仮想通貨のマイニング(採掘)です。350万円ほど投資して、現在、月35万円の定期収入なので、10か月ほどで投資資金は回収の予定ですね」
そう語るのはサラリーマン投資家のY山さん(39歳)。すべての取引を取引台帳に記録する仮想通貨は、膨大な演算処理をしたうえでの記録・更新が必要となる。その作業をマイニングと呼ぶのだ。
「『ASIC』というチップを使った超高性能のコンピュータを1台70万円で5台購入。フル稼動させて、ライトコインという仮想通貨を掘らせています。マシンを置く場所の管理も業者任せで、僕自身は何一つ動いていません(笑)」
※週刊SPA!12月5日・12日合併号「本当に儲かる副業ベスト20」より
マシンの故障と、参入者が増えて採掘難易度(ディフィカルティ)が上がることが大きなリスク。そして、報酬が採掘している仮想通貨で支払われることから生じる、価格変動の懸念もある。
「だから早くやったもん勝ちなのですよ。仮想通貨のマイニングには上限枚数があり、時間が経つほど残存埋蔵量は減り参入者は増えていくので採掘難易度が上がっていきます。僕がやってるライトコインも高騰してからでは参入者が増えて手遅れになりますから」
<マイニングしようと思ったら?>
・TRIPLE-1
ライトコイン用ASICマシンを1台50万円で販売。年150%を見込む。マシンを置く施設を建設し、誰でもマイニングできる環境を目指す
・激裏情報投資研究会
イーサリアムクラシックなどを掘るGPUマシンを1台約30万~40万円で販売。年利約60%を配当。激裏情報会員以外でも購入できる
・GMOインターネット
約100億円を投資し、マイニング事業に参入すると発表。出資額の一定割合が配当される「クラウドマイニング」を’18年度から北欧でスタート予定
・DMM.com
「DMMマイニングファーム」の運営を開始すると発表。GMO同様、今後、一般ユーザーが気軽に参加できる「クラウドマイニング」サービスを提供する予定
マシンが動く限り利益を生み続ける永久機関。仮想通貨の高騰に乗りたい人はマイニングという選択肢もあるだろう。
〈取材・文/週刊SPA!編集部〉
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