五つ星ホテル、競馬、砂漠ツアー、宝くじ… タックスヘイヴン・ドバイで庶民が男の夢をかなえる方法
ドバイというと、競馬好きの人にとっては「ドバイワールドカップ」が行われる聖地。マネーに興味のある人だったら魅力的な不動産投資の対象、そして法人税や所得税がかからない「タックス・ヘイヴン」として知られているが、いずれにせよ、何だか庶民にはあまり関係のない富裕層の国……と思っている人が多いのではないだろうか。
アラブ首長国連邦の7つの首長国の中で最も経済的に発展し、高層ビルが立ち並ぶドバイ。高級リゾートのイメージが強く、気軽に行くにはちょっと費用的に厳しいいうイメージが強いが、実は、意外とお手頃な値段で旅行ができてしまう、穴場スポットでもあるのだ。今回は、手ごろな値段でドバイで富裕層感覚を味わうコツを紹介していく!
1:5つ星ホテルが一泊1万円台から! 実はリーズナブル!
有名ホテルが立ち並ぶ、世界屈指の高級リゾートというイメージが強いドバイだが、繁忙期でなければ5つ星ホテルも一泊1万円台から宿泊可能というお手ごろさ。航空券とセットのツアー代金で、4泊5日で10万円程度で探すことも可能なのだ。
日本でも展開していて馴染みのあるホテルだと、ウェスティン・ドバイ・アルハブトゥールシティ、マリオット系列のJWマリオット・マーキス・ホテル・ドバイなどが1泊1万円台から宿泊可能。特にJWマリオット・マーキス・ホテル・ドバイは地上355メートル(東京タワーが333メートル)という世界最高峰の高さを誇るホテル。高層階の客室を予約できなかったとしても71階、72階にあるバーで夜景を楽しむことができる。ドバイ空港から車で約20分ほどというアクセスの良さも魅力的だ。ホテル内にある14以上のレストランやバーはタイ料理、ペルー料理、中華料理、居酒屋までバリエーション豊か。なかでも、アラブ料理のテイストを取り入れたアフタヌーンティは、1組250AED、日本円にして約7500円程度というリーズナブルな値段で優雅な富裕層感が味わえるお得なメニュー。宿泊客以外の利用者も多いのだとか。
【JWマリオット・マーキス・ホテル・ドバイ】
所在地: Sheikh Zayed Road, Business Bay, 121000, Dubai アラブ首長国連邦
電話: +971 4 414 0000
URL:www.marriott.co.jp/hotels/travel/dxbjw-jw-marriott-marquis-hotel-dubai/
2:馬好き&ゴルフ好きなら競馬場に隣接する「The Meydan Hotel」へ!
競馬好きだったら一度は行ってみたい競馬の祭典・ドバイワールドカップ。賞金総額は11億円というから夢も膨らむが、さすがに開催時期はハイシーズンでなかなか予約が取れなそう……。そんな人には、開催地として知られるメイダン競馬場に隣接するザ・メイダン・ホテルへの宿泊と、メイダン競馬場や調教施設を見学できる「Meydan Stable Tour」への参加がオススメだ。競馬場を走る馬を眺めながらのビュッフェスタイルの朝食からはじまり、厩舎で馬に餌をあげたり、水浴びする馬を見学したり、芝生のにおいを感じながら存分に馬と触れ合いつつ、五つ星ホテルのサービスを受けられる。ドバイワールドカップの時期以外は、超繁忙期でなければ一泊2万円台前半から泊まれるというのもこのホテルの魅力だ。ツアーは宿泊客以外でも参加可能だが、豊かな芝を生かしてゴルフ場も併設されているので、せっかくだから宿泊してゆったりとさまざまなアクティビティを楽しんでみてもよいのではないだろうか。
【The Meydan Hotel】
所在地:Meydan Racecourse, Nad Al Sheba, Dubai 9305 アラブ首長国連邦
電話:+971 4 381 3333
URL: http://www.meydanhotels.com
【Meydan Stable Tour】
開催日:火・水曜 7:30〜11:45(朝食付き)
料金:大人275AED(約8250円) 4〜12歳 150AED(約4500円)
URL:http://stabletours.meydan.ae/
3:ワイルドすぎる砂漠ツアーが1万円以下で堪能できる!
せっかく中近東に旅をするなら、やはり行ってみたいのが砂漠。アラビア半島の南部の3分の1を占めるルブアルハリ砂漠は、ドバイの中心エリアから車で約1時間ほどでアクセスできて、旅行代理店による「デザートサファリツアー」が開催されている。中でも、キャンプサイトでのバイキングやヘナタトゥー、水タバコ体験、舞踏ショーなど盛りだくさんのツアーを提供している旅行代理店「トラフコ」のツアーはかなりオススメだ。4WD車での砂丘ドライブはジェットコースター並みの大迫力! ドライブの途中では砂漠に降り立ち、行き交うラクダや、日没の瞬間を眺めることができる。ルブアルハリというのは「空虚の地」という意味だが、広大な空虚の地にもラクダやキツネ、蜘蛛、低木など様々な動植物が生息し、生態系が構成されているのだということに思いを馳せてみるのも、なかなか厳かでよい経験になるはずだ。
砂丘をドライブした後は、キャンプサイトでバーベキューや水タバコ、ヘナペイント、そして舞踏ショーを楽しめる。イスラム教の戒律で基本的にお酒は禁止されている(ホテル内などアルコール・ライセンスのある所はOK)ドバイだが、キャンプサイト内ではアルコールもOK(ただしアルコールはツアー料金とは別料金なのでご注意を)。砂漠で飲むビールの味はまた格別だ。代理店によって、またオプションによって料金に差はあるが、これだけ盛りだくさんのツアーで、代理店・トラフコ社の料金は日本円にして1万円以下(310AED)。一生モノの体験だと思えばかなりリーズナブルといえるだろう。
【デザートサファリツアー】
Travco L.L.C.(トラフコ)
問い合わせ先 info@travcojapan.net
4:ギャンブル欲を満たすなら帰りの空港で宝くじに挑戦! 当たったら無料でドバイに招待!?
リーズナブルに富裕層感を味わった旅の仕上げは、帰りの空港での宝くじ購入。日本円にして約3万円と高額だが、100万米ドルが当選するチャンスを旅行者も購入可能。そして、当選確率は何と5000分の1という驚異的確率なのだ! 当選内容は、フェラーリやランボルギーニといった高級車が中心だが、なんと当選した場合は旅費は往復チケットと高級ホテルの宿泊費、車の輸送代込みで、表彰式に招待してもらえるのだという。当選した車を現地で売って、現金化して帰国しても問題ない。いつか、ドバイに移住して高級外車を運転することを夢見つつ、旅の終わりに宝くじを購入してみるのも一興だ。
一部のお金持ちが行くところ、と思われがちなドバイだが、五つ星ホテル宿泊、馬主気分での競馬場見学、ワイルドな砂漠ツアー、そして宝くじに夢を投じる……リーズナブルながらリッチな気分になれるドバイ男旅、結構アリなのでは?
※1AED=約30円
取材・文/牧野早菜生 取材協力/ドバイ政府観光・商務局
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