VRやロボット技術の台頭でアダルト産業はこう変わる! 新たな快楽と脱人間化がキーワード!?
一方、VR以外のエロ・イノベーションも次々と生まれている。ニュースサイト「ロボティア」編集長の河鐘基氏は言う。
「例えばAIとのセックスでは、今後、ロボット側が性行為を断ったり、逆に人間がしたくないときに求めてくるようになる。より人間同士のセックスに近い状況をつくり出す研究が欧米で進んでいます」
急激に進化するエロ×テクノロジーについて、性の専門家はどう見るか。性倫理学者の関口久志氏は「日常生活にロボット、バーチャルが普及することは避けられない。性の分野で普及が過度に進むと“脱人間化”が起きる」と前置きしたうえで、次のように述べる。
「人間が持つ性的指向などの多様性については、社会的に認められていくべきでしょう。バーチャルセックスやAIロボットとの性体験も例外ではありません。しかし、それらは実際の性体験を代替し豊かにするものでは決してない。例えば現在、男性が誤った知識から過激な自慰行為にふけり、結果、女性との性行為中に射精できないという『膣内射精障害』に陥る人がいる。こうした問題や人間同士の関係からの逃避が現れる可能性もあります。最新技術を取り入れた性体験は、現実とは別物というスタンスが必要です」
セックス・テクノロジーの急速な進化は、一方で人間の本能に悪影響を与える可能性もある。
新たな快楽の喜びと脱人間化を促す近未来セックスカルチャーは、今後どのように発展していくのだろうか。’18年を担うエロテクノロジーの全貌を知りたければ、1/9発売の週刊SPA!に掲載されている袋とじ特集『マジで気持ちいい[近未来SEX]』を今すぐ開けてほしい。<取材・文・撮影/週刊SPA!編集部>
【金井陽平氏】
SODクリエイトにて制作部プロデューサーを務める。VRなど現場における撮影技術の最新動向に詳しく、アダルトコンテンツの新分野開拓に邁進中
【関口久志氏】
京都教育大学教育支援センター教授。セクシュアリティやジェンダー分野を専攻。近著に『新版 性の“幸せ”ガイド ―若者たちのリアルストーリー』(エイデル研究所)
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