ダイスケフィーバー再び!? 中日に移籍した松坂大輔が初ブルペンで見せた表情とは
10時半、いよいよブルペンに入る。100人を超える報道陣とファンが固唾を飲んで見守るなか、キャッチャーを立たせたまま、32球を投じた。スパーン!と小気味良くミットを弾く音が聞こえたが、本人の表情は優れず、途中で「あ〜」と声を上げたり、投球の様子を見守った森繁和監督から、アドバイスを受けた場面もあった。
名前入りタオルが初日で完売するなど、ダイスケフィーバーは続いている。<取材・文・撮影/SPA! 2018キャンプ取材班>
投球後、取材陣の質問に応じた松坂だったが、やはり内容には納得がいっていない様子。
「全体的に良かったが、痛めた肩肘のストレスはないが、タイミングやリズムが合っていませんでした。キャッチボールでも痛めていた箇所をかばう動作で投げてしまったときがあったが、自分の体に向かって『大丈夫だよ』と言い聞かせて投げました」
と故障明けの体と向き合ってきた、苦労や困難を感じさせるコメントも。
「(投手出身の森監督とは)腕の使い方を話しました。投手同士にしかわからない感覚なので、具体的いに文字にするのは難しいです」
と、「その”投手の感覚”を具体的に説明してほしい」と問う報道陣にやんわりと牽制球を投げる場面があったり、「今日のブルペンは何点か?」と問う記者にも「そういう質問は若手に聞いてください(笑)」と冗談交じりに返すときも。
とにかく前のめりな取材陣に対し「焦らず見ていてほしい」というメッセージを発しているように思えた。事実、「次回のブルペン入りは決めてません、決めるとすごいストレスなので(笑)」と笑みをたたえながら、あくまでマイペース調整を強調した。
日米通算164勝を挙げた右腕は、4年前ソフトバンクと3年約4億円(推定)の巨額の契約を結んだが、わずか1試合の登板(1回5失点)ののち昨季戦力外。今年、キャンプ前の1月末、非公開でのテストのうえ、電撃的に中日に入団が決まった経緯があるだけに、報道陣の“投げ急ぐ”気持ちもよくわかるが、松坂からは、そんな空気にも意に介さない“信念”を感じた。
ただ、観客の期待は予想以上で、2000枚作った、1
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