更新日:2022年12月10日 19:02
ライフ

年収800万円からホームレスへ転落した男――酒と脱法ドラッグで認知症が悪化して

敏腕バイヤーからホームレスに転落

 職は失い、退院後はホームレスに転落。公園で寝泊まりしながら、食事はすべて万引。数年間は運よく逮捕されることもなく過ごすことができたが、40代になると物忘れがひどくなり、弁当を一日に何度も万引するようになった。
たまに友人の会社を手伝う

現在は酒と散歩の毎日。社会復帰を目指し、たまに友人の会社を手伝う。昔のクセでコンビニでつまみ類を万引してしまうことも

「万引したこと自体、忘れちゃうんですよ。盗んだ弁当とか酒を草陰に隠すんですが、それ自体忘れてしまう。一日に5回も6回も同じ店で万引を繰り返すもんだから、当然目立つ。頻繁に捕まるようになりましたが、『病気だから』と見逃してくれる店員がいるときを狙って万引をしていた。これではもうまともな生活は無理だなと、自殺も考えました」  今から1年前、たまたま小学校時代の友人に発見され、公園生活に終止符が打たれる。 「生活保護の受給が決まり、アパートにも入ることができました。でも、酒は相変わらず、ですね」  まだまだ社会復帰には時間がかかりそうだ。 ― 30代から始まる[若年性痴呆症になる人]のヤバい兆候 ―
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