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英検2級で大学4年間の授業料がタダ!? そこまでして学生が欲しい理由

 しかし、得られるメリットは大学側のほうがむしろ大きいという。 「学業へ真面目に取り組むので、周囲の学生にいい影響を与えます。それがレベルの底上げに繋がり、大学のランクも押し上げます。共愛学園前橋国際大のケースでいえば、偏差値は県内の私大トップになり、以前は敬遠していた地元企業もこぞってここの学生に内定を出すようになりました。この成功例は定員割れに苦しむ地方の私大にとって大きなモデルケースになったといえます」(石渡氏)  冒頭でも触れたように、学生支援機構などの貸与型奨学金の返済に絡む自己破産が問題化するなか、給付型奨学金が増える流れもある。 「私大は金融機関ではなく、返済しない学生から取り立てるノウハウもありません。そうした経緯もあって、現在給付奨学金制度が私大の間で増えているわけです。求める人材も奨学金の基準も大学によって異なりますし、優秀な学生を取り入れたいとの狙いもありますが、経済的な問題で進学を諦めることのないようにという配慮があるのも事実。今後はこういった制度を設ける大学がさらに増えていくと思います」と大学通信常務取締役の安田賢治氏。  もはや給付奨学金で大学に通うのは珍しいことではないのかも。 ― オッサンが知らない[人気大学]2018 ―
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