更新日:2022年12月10日 19:27
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“恵比寿疲れ”した30代独身OLが引っ越す街・人形町の魅力とは?

中央区では割安な家賃、治安のよさも人気の理由

”恵比寿疲れ”した30代独身OLが引っ越す街・人形町の魅力

隅田川テラスは周辺住民のジョギングコースとなっている

”恵比寿疲れ”した30代独身OLが引っ越す街・人形町の魅力

ファミリーの姿が目立つ浜町公園のスポーツセンター

 また、「甘酒横丁祭り」(3月)や「せともの市」(8月)、「べったら市」(10月)と市や祭りも多く、季節を祭りで感じられるのも下町ならではの魅力となっている。週末は家で引きこもってNetflixを見るもよし、ふらっと居酒屋で焼き鳥を頬張るもよし。祭りでたこ焼きを買って帰るもよし。  港区的なギラギラ感を持って週末を過ごしたくない30代バリキャリ女性が人形町のような落ち着きのある街を求めるのもうなずける。  気になる家賃相場はワンルーム(1K)25㎡で10万円弱と恵比寿や中目黒より1~2万円程度割安。思ったより安くないと思った人もいるかもしれないが、これが人形町の治安のよさにつながっているらしい。 「森下や清澄白河と同様、家賃が意外と高いエリアなので治安はかなりいいですね。夜もメインの通りは明るいので、22時すぎまで残業して帰る日もそこまで怖くないです。銀座で飲んだ日にタクシーで帰っても運転手に指示が出しやすいもの高評価ポイントです」(33歳・大門の大手生保会社勤務女性)  人形町の位置する中央区といえば、近年は勝どきや月島などのベイエリアに注目が集まっているが、独身女性にとってはあまり住み心地のよい街ではないようだ。 「勝どきや月島は駅の近くだと2人以上で入居するタイプの物件が多く、単身者向けの物件になると勝どき5丁目・6丁目くらいまで離れなければなりません。家賃相場も築年数の新しい建物が多い勝どきの方が高い傾向もあり、人形町・水天宮前などの方が単身者向けかと思います」(前同)  もちろん、年収600万円以上の経済的な余裕がないと人形町に住むのは難しいのかもしれないが、都心へのアクセスなど周囲の環境を考慮すると、港区や他の中央区に比べて、むしろコスパが良いとも言えそうだ。<取材・文/伊藤綾>
1988年生まれ道東出身、大学でミニコミ誌や商業誌のライターに。SPA! やサイゾー、キャリコネニュース、マイナビニュース、東洋経済オンラインなどでも執筆中。いろんな識者のお話をうかがったり、イベントにお邪魔したりするのが好き。毎月1日どこかで誰かと何かしら映画を観て飲む集会を開催。X(旧Twitter):@tsuitachiii
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