[モンスター嫉妬男]学歴コンプレックスに狂う男たち
◆学歴に嫉妬
偏差値という明確な順位付けがあるだけに、「学歴コンプレックス」は”モンスター嫉妬男”にとっては、格好のエネルギーとなる。
「高卒でたたき上げの部長は、大卒で能力の高い部下に嫉妬。人事課に圧力をかけて彼を左遷し、二度と戻らせないようにした」(教育・38歳)、「大卒の新入社員が高卒の上司に『こんなことも知らないのか?』と執拗に攻撃され、うつ状態に」(設備工事・46歳)と、上司が自分より高学歴の部下に脅威を感じパワハラに走るのは、どこにでもある日常だ(?)。
が、たとえ大卒であっても、「地方国立大卒の男性社員は、東大卒の同期がミスをすると『東大卒のくせに』と非難」(エネルギー・34歳)、「帰国子女が入社。英会話自慢の先輩は、彼女が電話の取り次ぎで相手の名前を聞き間違えただけでも、『帰国子女だからっていい気になるなよ』と言いがかり」(IT・28歳)と、自尊心が高いだけに嫉妬心からは逃れられないよう。
しかし、切実なのは「仕事が出来ないのに、大卒というだけで高卒の1・5倍の給料」(製造・44歳)という待遇面の差別。
「高卒でずっと工場勤務のある社員は、有名大卒の後輩が本社勤務になり年収も高いことから、『俺は高卒だから会社に大切にされない』と言って辞めていった」(不動産・38歳)という境遇はやるせない。
さらには、「ウチの会社は社員のほとんどが慶應大卒。高卒の営業部長はその嫉妬心からか、経費でのフィリピンパブ通いや部下を何人も連れての海外出張などムダ遣いしまくり。さらに会社の企画を次々壊してお客さんとはケンカ。もっぱら会社を潰すために動いていると噂されています」(商社・30歳)なんて人もいて。会社が潰れたら本人も困るだろうに。
一方、高学歴なら嫉妬しないわけじゃなく、「一流国立大卒だが仕事の出来ない同僚。三流大卒の僕のほうが社内評価が高いことが気に入らず、影で僕の悪口を流している」(運輸・39歳)と逆の嫉妬パターンもあって……。いずれにせよ、学歴信仰は厄介なんである。
― [モンスター嫉妬男]職場で大暴れ白書【3】 ―
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