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スマホ時代の「モバイルPC」選び三大トレンド

「駆動時間についても、ほんの2年ほど前までは10時間あれば合格だったのが、今では20時間を超える機種が続々と登場しています。順当な進化と言えますが、技術的に画期的なブレイクスルーがあったわけではなく、メーカーがコツコツと各パーツを少しずつ進化させていった成果でしょう。バッテリーの長時間化はCPU回りの省電力化が進んだことや、Windowsの省電力機能が見直されたことの合わせ技です」
スマホ全盛時代の「モバイルPC」新基準

【LGエレクトロニクス/LG gram 13Z980-GR】

【LGエレクトロニクス/LG gram 13Z980-GR】 昨年、日本上陸を開始したLGが満を持して投入した新機種。27時間駆動という驚異的なパフォーマンスを誇る。兄弟機の「15.6インチ液晶/1095g」モデルも魅力的だ ・実勢価格:約13万円 ・CPU:Core i5-8250U 1.6GHz ・メモリ:4GB ・ストレージ:SSD128GB ・駆動時間:27時間 ・ディスプレイ:13.3インチ(1920×1080) ・本体サイズ:305.9×211.8×15.5mm ・重量:965g  ノートPC全体を見渡せば、マイクロソフトの「Surface」シリーズ1強のように見られがちな昨今。確かにSurfaceはコストとスペックのバランスがよく、標準でOfficeが付属するという強みもあるが、「自分のニーズに合わせて最適なものを選べるのがモバイルノートの存在意義とするのであれば、バランスよりも尖ったスペックに目を向けてほしい」とコヤマ氏。  また、SIMフリー仕様のLTE対応モデルが登場しはじめたのも新しい傾向と言える。 「メリットとしては、格安SIMを差しておけば、いちいちスマホと接続したり、Wi-Fiの電波を探す煩わしさから解放されることですね。『一度使ったら他には戻れない』と言う人も多く、今後、増えていくのか注目です」  SSDによる高速化や、キーボードの品質向上など、全体的なクオリティもアップしているモバイルノートPC。出先でもストレスフリーで作業できる環境に、ますます磨きがかかっている。 取材・文/江沢 洋 撮影/高仲建次
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