Amazonギフト券売買になぜ人々が殺到しているのか? モノを安く買う以外に転売目的も…
年々拡大しているECサイト市場のシェアで今なお世界一のECサイトに君臨しているAmazon。日本法人のAmazon Japanはシェア20.2%でトップとなっており、国籍や老若男女、地方や都市部を問わず多くの人に頻繁に利用されている。
もちろん、日々使う人にとってはモノは安く買えるに越したことはない。
ポイント還元されるクレジットカードで買う、プライムセールで安く買うという人も多いだろうが、Amazonギフト券を使うことによって5~10%引きで買えることはあまり知られていない。
コンビニやAmazonサイトなどで販売されているAmazonギフト券は、ギフト券に記されたギフトコードを入力することで、アカウントに購入した分の金額をチャージ。Amazonでの支払いに利用できるというものだが、今やデパートの商品券同様、現金とほとんど変わらない価値になるほど使われるようになっている。
ただ、売買されているギフト券の中には、「ギフト券が使えない」や「不正ギフト券(詐欺などで他人のクレジットカードやIDを使って入手、現金化するため出回っているギフト券)使用によるアカウント凍結」といった被害も後を絶たない。
ネット上にはAmazonギフト券の買取・売買サイトがたくさん見受けられ、どれが信用できるのか素人には判別しにくいが、割安のAmazonギフト券を安心して手に入れられるサイトがあったら…、かなり使える存在なのは間違いない。初心者でも安心して利用できるサイトはないものか。
Amazonギフト券を換金できるサイトには、売買サイトと買取サイトの2種類がある。
買取サイトは業者がすぐ買い取ってくれるが、換金率が低い(90±2%くらいが多い)。一方、売買サイトはメルカリなどのフリマサイトのように、サイトのユーザー同士で売買するため、すぐに現金化できるとは限らないが、その分、換金率は自分で値決められるというのが特徴だ。
「ヤフオクでもTポイントの消化用にAmazonギフト券の需要は高いのですが、ギフト券の出品者は売買サイトで買っている人が多い」とは、副業やサイドビジネスなどに詳しい転売ライターの藤本氏(仮名)。
Amazonギフト券の売買はトラブルが多いこともあり、店頭買取業者は買取を拒否するところがほとんど。だが、藤本氏によれば「ネットだと買取率が高く、買い手が多いためすぐに売れるという現状があります。商品券と違って16文字のコードを送るだけで完結するのでわざわざ店頭に出向かなくても、スマホで手軽に売れるのが従来の金券ショップとの違い」だという。
「詐欺業者も少なくありません。アマギフ転売業者に限らないことですが、問い合わせ先の電話や所在地など基本的な会社情報が公表されているか、電話対応の感じや口コミなどを確認して怪しいところは基本的にアウト。あとは換金率の相場や手数料の有無、取引のスピード感やトラブルが起こった時のサポート体制ですね。業界ナンバー1の“amaten”は取引量が多いのが魅力ですが、手数料が少し高めで、トラブルの際の対応も正直少し不満が残ります。私が個人的にオススメなのが“ベテルギフト”というサイトです」
ベテルギフトは3年ほど前にオープンした新興売買サイトだが、不正ギフト券の取締も厳しい上、使えなかった場合の返金保証など何かあったときでも24時間電話対応など手厚く、安心して使えるとのことで最近急速に伸びているサイトだという。
加えて、手数料を取っていないため91%の金額で大量に買ったAmazonギフト券を95%でちまちま売って、4%の儲けを得るということもできるそうで、転売業者にとっても採算性が高いとか。
「ベテルギフトのような売買サイトではなく、買い取り専門業者に買い取ってもらうと、トラブルが起きる可能性が少なくありません。たとえば、Amazonギフト券を93%で買取専門業者に買い取ってもらう場合、それ以上高く売れる業者がほとんどないので、後から売り手に難癖をつけて買取額を下げてくるケースもあるのです。相場より高い買取率には何かウラがあると考えるべきです。しかしその点、ベテルギフトの運営者であるノア商社は、amazon.jpサイトで仕入れた商品を中国で売るといったアマゾンでの仕入れが本業。売買サイトの手数料で儲けなくても、会社としては利益が出る仕組みになので、手数料が無料でも安心して利用できるサイトと言えます」
アマギフ転売の実態はこうなっている
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