「買ってはいけないGU」最新ワースト5
▼2位:パジャマになっちゃうオープンカラーシャツ
オープンカラービッグシャツ(長袖)(ドット)CS1990円(+税)
「ほう、GUは最近パジャマも強化してきたなあ」と思ったら外出用のシャツでした。
柄の入ったオープンカラーシャツは今最も旬なアイテム。シンプルだけど柄による装飾がある、シャツだけど襟が寝ており、リラックスした印象がある。スラックスにもスウェットパンツにも合わせられる大変便利な「ドレスとカジュアル」「地味と装飾」のハイブリッドアイテムです。
ただし、モノにはイメージというものがある。「ドット柄」「安い生地」「オープンカラーシャツ」と3拍子揃ってしまえば、「パジャマ」になっちゃう。このパジャマ感を払拭する着こなしももちろんありますが、ちょっと着こなしのハードルが上がってしまいます。柄のオープンカラーがほしいならルームウェアに感じないストライプなどがオススメです。
▼3位:単品と全体の美しさは違う
ビッグスウェットシャツ(長袖)(MT)790円(+税)
勘違いしがちなことですがいくら「単品のデザイン」がかっこいいからといって、「全体のコーディネート」もかっこよくしてくれるとは限らない。バンドのジャケットアートワークはどれもこれも趣向を凝らしたセンスのあるものばかり。しかし、それはあくまで「単品の美しさ」です。コーディネートにそれを当てはめたからといってかっこよくなるわけではありません。
「スニーカー好き」もついつい同じ現象に陥りがちですが……いくら単品で美しいデザインでも、スウェットにデニムにスニーカーではなかなかサマにはなりません。「単品」と「全体」は文脈が違うのです。
まさにそれを象徴するのがこのスウェットシャツ。メタラーである私がメタリカのアイテムを「買ってはいけない」に入れたくないですが、これはあくまでコーディネートの話。メタリカのアートワークがいかに優れていてもコーディネートに落とし込んでしまえば、カラフルで柄の面積が多く子供っぽい印象が強くなってしまうだけです。
もしこれがおしゃれならば、ラウドパークに集まるメタルTシャツを着た40代のオッサンは全員おしゃれになっちゃう。単体の美しさだけではおしゃれは担保できないのです。
ファッションバイヤー。最新刊『MBの偏愛ブランド図鑑』のほか、『最速でおしゃれに見せる方法 <実践編>』『最速でおしゃれに見せる方法』『幸服論――人生は服で簡単に変えられる』など関連書籍が累計200万部を突破。ブログ「Knower Mag現役メンズバイヤーが伝えるオシャレになる方法」、ユーチューブ「MBチャンネル」も話題に。年間の被服費は1000万円超! (Twitterアカウント:@MBKnowerMag)
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