更新日:2018年06月06日 20:12

ビットコイン投資 大図鑑12 モネロ

 仮想通貨は日々増殖している。世界中で仮想通貨を発行して資金調達を行う「ICO」が実施されているためだ。一体、どのコインがさらなる成長余力を秘めているのか? 主要コインを徹底研究! Monero

モネロ(XMR)

ダークマーケットで一番人気? 匿名通貨のリーダー格 公開日 ’14年4月 発行量上限 1840万XMR ’17年上昇率 1万3607% 過去最高値 5万1880円 直近価格 2万1140円 ※直近価格は3月10日時点 《モネロを購入できる主な仮想通貨取引所》Coincheck(コインチェック)kraken(Payword Japan)

独自の「ワンタイムリング署名」で匿名性・セキュリティ性高し

 一般的な仮想通貨では送金時に秘密鍵と公開鍵を用いてデータの署名がなされるため誰が署名したか特定できるが、モネロでは「リング署名」という方式で匿名性を担保。具体的には、複数の取引情報を束ね、複数人の公開鍵をも束ねて処理しているのだ。江戸時代に百姓一揆に用いられた「傘連判状」のごとく複数の署名を円環状に連ねるイメージに近い。  さらに、「Crypto Note」という匿名性に特化したプロトコルを利用した「送金用のワンタイムアドレス」を加えている。ランダムに一度きりのアドレスを生成することで、送金元の完全非公開化を実現しているのだ。ビットコインのようにブロックサイズに制限がないため、スケーラビリティ問題が起こりにくい点も特徴。  ’18年以降はアップデートにより、ブロックサイズを最大80%拡張予定だ。また、マイニングが容易なため、人気は高く、他の匿名系通貨よりも常に高い時価総額を誇っている。コインチェック事件では流出したネムがダークマーケットで他の通貨に交換されているが、モネロを利用した取引が多くを占めると言われる。 ●複数の取引や“鍵”を束ねて匿名化! ●ダークマーケットでは不動の一番人気? ●’18年以降のアップデートで処理能力は80%UPへ ― メジャー仮想通貨大図鑑 ―
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