ラブプラスヒットの秘密は『心の揺らぎ』

仕掛け人が語る 彼女たちにある生々しい部分が 彼氏たちを虜にさせるんです  前頁までの紹介でご覧の通り萌え男子続出の『ラブプラス』。発売元KONAMIの製作プロデューサー・内田明理氏とディレクター・石原明広氏は、ヒットの要因を「ゲームっぽさを極力抑えた」と秘密を明かす。 「本来、ギャルゲーでありがちな『好感度100点!』などパラメーターを極力隠しました。見えなくすることで、購入者の妄想は無限大に広がるように」(石原氏) 「妄想をかき立てる小ネタを、可能な限り盛り込んでいます。例えば、部屋も彼女との状況によって置物が違っていたりとか」(内田氏)  ゲームっぽさを無くすため、各キャラクターに人間臭さも搭載しているという。 「人間特有の『心の揺らぎ』ですね。例えば、メールを送った際、レスポンスが毎回同じにならないように、本作では5秒、10秒、はたまた返信が来なかったりすることもある。男には理解できない複雑な乙女心を再現して、生々しさを与えたかったんです」(石原氏)  そのリアリティが世の萌え紳士たちを虜にしているのか。 「女性と付き合う面倒くさい部分も再現しています。連続メールや、急な呼び出し、過激に『愛してるって言って!』とか。だからと言って、あまり生身の女性に近いのもユーザーは嬉しくない。あくまで、自分が一番キレイな恋愛観を持っていた高校時代に居た理想の女性像に近づける。この抽象的な部分に力を注ぎました」(内田氏)  さらに両氏は、声優陣をあえて若い人気アイドル系を起用せず、アラサー世代にはたまらない実力派を揃えた。 「寧々役の皆口裕子さんは、男の記憶にある優しいお姉さんの声代表。名前を呼んで貰うと確実に気持ちいい声の持ち主なんですよね。逆に凛子役の丹下桜さんは妹系代表として、男を萌えさせるのには天下一品。そしてタメの愛花役の早見沙織さんは、収録当時17歳の現役女子高生。主人公の設定も17歳なので、本物の同級生に恋するムズムズ感は彼女にしか出せないと思って選びました」(内田)  声、キャラクター、ゲーム性、完璧な配合で生まれた彼女。こりゃあ男ならハマる要素がある。 【内田明理氏(プロデューサー)】 ゲームプロデューサー。代表作は、『ときめきメモリアルGirl’s Side』『とんがりボウシと魔法の365にち』など多数手掛ける 【石原明広氏(ディレクター)】 ゲームディレクター。手掛けた『Elebits』で日本ゲーム大賞フューチャー部門を受賞。ほか、幅広いジャンルに携わる 取材・文/久保内信行 加藤カジカ 宮下浩純(ミドルマン) 小野麻衣子 ― ラブプラス萌え全員集合【12】 ―
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