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テレビも冷蔵庫もない4畳半、生活費月7万円で得た幸せとは…

―[捨てまくる技術]―

月7万円で暮らすミニマリストの“幸せの基準”

ミニマリストしぶ氏

4畳半のワンルームには家具もない。モノがないので収納スペースもいらず、この広さで十分なのだとか

 4畳半の部屋には、テレビも冷蔵庫も何もない。必要最小限のモノだけで暮らすミニマリストしぶ氏。その徹底ぶりは各所で話題だ。 「もともとは一人暮らしをするために、コストを節約しようとしたのが始まりです。その中で、必要なモノは意外と少ないと実感しました。冷蔵庫と電子レンジがないことには驚かれますが、特に不便は感じません。その日の食事はその日に買い出しに行くし、普段は一日1食、夕飯のみですからね」  服も写真の右上にかかっているのがほぼすべて。正直“なぜそこまで?”という疑問を禁じ得ない。 「所有することはコストにつながるという意識がありますね。でも、目的はモノを減らすことではありません。無駄な労力・お金を省いて余裕を生み出したいんです。服が少なければ、購入費も浮くし、置き場所もいらない。服選びも迷わない。選択肢がシンプルなのは、けっこう快適なんですよ」  必要量の見極めこそが、ミニマリストの本質というわけだ。同様に、部屋が狭い代わりに、家賃も安いし、生活費もかからない。 「生活費は月7万円ほど。生活費を稼ぐためだけのバイトなら、週2~3日でOKでしょう。最小限のモノ・お金で暮らしていくのは、僕にとって生存戦略でもあります。状況が悪くなっても生きていけるという安心感につながるんです」  しぶ氏の思想の背景には、人生への根源的な問いがあるという。 「やっぱり『幸せって何だろう?』ということを考えるんです。自分にとっての幸せとは、ブログに手間ひまかけたり、じっくりと本を読んだり、銭湯でゆっくりお湯につかったりすること。どれもお金はさほどかからず、必要なのは時間とゆとりだったんですね。ブログの執筆には非効率なほど時間を使ってしまいますが、それは収入源と同時に楽しみでもあるので、不問にしてます(笑)」  一方で、豪邸に住んだり、いい時計を身につけたいとは思わない。 「それって本当に必要なんでしょうか? 他人の目線を気にして選んでないでしょうか? 自分なりの幸せの基準があれば、何を持ち、何を捨てるべきかの判断が明確になると思っています」
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物欲の強い人でもミニマリストになれる
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