さらに、香りの強い柔軟剤の流行によってバレてしまうというケースもある。通信会社で働くHさん（男性・30歳）はその当時者。4歳下の後輩女性と付き合い始めたばかりだった。 「付き合って1か月ほどはお互いの家に行ったり来たりと繰り返していたんですが、付き合いたてってもっと一緒にいたくなるじゃないですか。なので、同棲を始めようと彼女が僕の家で暮らし始めたんです。彼女はお世話を焼くのが好きなタイプで、僕はまったくしないタイプ。家の食器洗い用の洗剤や、手洗い石鹸なども持ってきました。シャンプーについては彼女も持ってきたんですが、僕は自分専用のスカルプ系のものを使っていたので別々でした。 　シャンプーは気にしたのに、洗濯洗剤にはまったく気がいきませんでしたね。使っていた柔軟剤はフローラル系で、女性たちに人気があり彼女がみんなにオススメしていたこともアダになりました。フローラル系を男が1人で使うわけないですからね。同じ香りがしたことを聞かれたわけもなく、喫煙所で複数の人から『付き合っているでしょ』と確定事項として言われましたね。自分たちが知らないところで噂になっていたようでした」 　社内恋愛を隠したい人は、柔軟剤の香りはフローラル系だけは確実に避けたほうがいいだろう。他にも、「オススメのお店が同じだった」、「ポイントカードに印字されている利用店情報が一緒」、「資料など買った時の領収書の発行元が同じ」など、日常的な共通点を作ることにも注意を払ったほうがいいだろう。目ざとい女性は確実に社内にいる。社内恋愛はバレたことで未婚同士であれば問題はないが、付き合い続けるにも、別れるにもリスクはある。バレたくない人は上記ようなのことに注意してほしい。＜取材・文／藤 文子＞