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おじさんがSNSでバカにされないために…山本一郎氏が提言

重要なのは「間合い」と「バランス」

 それなりに人生経験を積んだおじさんだからこそ、SNSでもそれなりのクオリティを保つ責任がある。 「ですから、若いときのようにSNSに張り付いていると一瞬でリソースが枯渇し、ゴミのようなアウトプットを量産して醜態を晒すことになります。かといってSNS断ちすると、それはそれでインプットが枯渇してしまう。つまり、おじさんにとっては何を使うかよりも、“どんな間合いでSNSと付き合うか?”のほうが重要なんです」(山本氏)  例えば、フェイスブックは仕事絡みの発信用に特化。ツイッターはあくまで情報収集用に使い、ブログは「個人的な活動記です」と記した上で趣味を展開。このように、用途に応じて“一丁噛み”しつつも、適度な距離感でSNSを使いこなすのが賢明だ。 「その際に、インプットとアウトプットのバランスを意識することが大切ですね。インプットばかりではすぐに飽きますし、アウトプットばかりではノイズが量産される。理想は一丁噛みしている各所で収集したインプットを集約し、ホームとするSNSでアウトプットする形でしょう。  若者に媚びてTikTokを始めるのもいいですが、そこでインプットした情報を咀嚼してからフェイスブックにアウトプットするといった使い方ができると、『いいね!』もたくさん集まるのではないでしょうか」(山本氏)  ふと気を抜くと、あっという間に時代に置き去りにされてしまう現代社会。おじさんのSNS道は、それはそれで険しいのだ。〈取材・文/日刊SPA!取材班〉 【山本一郎氏】 個人投資家、作家。IT技術関連のコンサルティングや知的財産権管理、コンテンツの企画・制作に携わる一方、高齢社会研究や時事問題の状況調査も手掛ける。アルファブロガー“切込隊長”としてネット黎明期より活躍
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