更新日:2024年02月01日 15:46
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知らぬ間に拡大する男のスキンケア格差の実態

 2018年のメンズフェイスケアの市場規模は231億円(前年比106.8%/富士経済「国内化粧品市場調査―第2弾―」)と見込まれており、近年成長を続けているが、一方でスキンケアを「男には関係ない」「面倒くさい」「男らしくないのでは……」などの理由で敬遠している人が多いのも事実だ。スキンケアを「女性のもの」、他人事と考える人にはピンとこないかもしれない。

スキンケアは女性だけのものではない。ノーケアは清潔感がないと女性から敬遠されることも……

 しかし、ドラッグストアやオンラインショップを見れば一目瞭然。男性向けのスキンケア商品が所狭しと売られているのが、男性スキンケアがトレンドとなりつつある何よりの証だろう。今はいいかもしれない。しかし、5歳、10歳と年を重ねるうちに間違いなく男のスキンケア格差は拡大しているのだ。そこで実態を知るためにスキンケアを日頃から実践する男性3名に話を聞いた。

イマドキの男のスキンケアの実態

 まず1人目は緒方正孝氏(仮名・35歳)。半導体の専門商社で営業職に従事するいわゆるビジネスエリートだ。 「営業職なので日ごろから外見には気を使っていて、その流れでスキンケアも始めました。外出の機会も多いので紫外線には注意していますよ。朝のひげ剃り後にはローションと日焼け止め。夜は風呂後に乳液で保湿しています。たまたまクライアントに女性が多いんですが、彼女たちもスキンケアに気を使っているからか、『緒方さん、肌きれい!」って気付いてくれます。お客さんウケがいいのはありがたいですね。女性に褒められるのも悪い気はしないです」  2人目はアパレルで商品の企画に携わる坂上勇介氏(仮名・34歳)。元々は販売員として接客業に従事していただけに身だしなみにはかなり気を使っていて、その頃からの習慣でスキンケアを続けているという。 「ファッションに興味を持ったきっかけはモテたいからです(笑)。だから、服装はもちろんですが、外見にも気を使ってきました。学生時代から安い化粧品からけっこういろいろ試して、今は稼ぎもあるので、デパートのメンズコスメコーナーで揃えてます。朝は洗顔ローションと化粧水、夜は乳液を使ってケアしています。自分は20代に見られることも多いのですが、やはり肌は目立ちますからケアは大切だと思いますよ。田舎の同級生には30そこそこなのに既におっさんっぽい奴もいますから。肌が荒れていたりすると老けて見えるんですよね」  3人目は石垣憲二郎氏(仮名・40歳)。3名の中では唯一の既婚者で中堅の食品メーカーの営業マンだ。 「妻の影響ですね。大学までサッカー部で今もフットサルを続けているので、年中日焼けしているんですが、30過ぎたくらいのときに妻から「何もしないとシミだらけになる」って脅されて。それから自分は日焼け止めと寝る前には妻の化粧水で保湿するようになりました。フットサル仲間もみんな真っ黒なんですが、よく見るとシミやソバカスが普通の人よりも多いかも。今はメンズのスキンケアグッズが売られているんで、化粧水とクリームを自分で買ってます。小さいシミの時点でクリームを使えば、大きくなりませんからね」  3人ともそれほど手間をかけているわけではないが、そのちょっとしたケアで若々しい肌をキープしているのが印象的だ。そのひと手間で大きく差がつくのが、男性のスキンケアといえるかもしれない。

「蛍の光」が“格差是正”の救世主になる!?

 男性にもスキンケアが必要なのは肌のターンオーバーのメカニズムに理由がある。なぜなら、肌のターンオーバーは年齢を重ねるごとに遅れていく。肌表面にある角層に着目すると、角層は若い人だと約20日で入れ替わるが、加齢とともに約1.5倍(約30日)も時間がかかってしまうようになる。肌のターンオーバーの遅れは、加齢による肌の乾燥やくすみの一因と言われている。つまり若々しい印象を与えるには、いかに肌のターンオーバーの遅れを防ぎ、肌のすこやかさを維持するかが重要なのだ。そんな肌のターンオーバーをサポートする作用が「AMP」という物質に見い出された。 「AMP」は「アデノシン一リン酸」といい、若竹の節、植物の種子や母乳に含まれ、蛍のお尻が光るのにも深く関わる物質である。自然界に広く存在している「AMP」にそんな作用があるのは驚くばかりである。「AMP」は、我々の体の中で様々な代謝に関わっており、「肌のターンオーバーを見据えた潤いサポート」成分として、乾燥によるゴワつきやハリ不足などの肌トラブルのケアにも効果が期待できる。  連日の猛暑による紫外線ダメージは例年以上だろう。格差が広がらないうちにスキンケアを始めるには、いいタイミング。思い立ったら、まず「AMP」など話題の成分に注目してスキンケアグッズを選んでもいいかもしれない。 <取材・文/日刊SPA!編集部>

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