「彼女と付き合い始めてからは毎日が楽しかったですね。現場でディレクターにどんなに罵倒されようがまったく苦にならなくなりました。お前は偉そうにしてるけど、俺は有名タレントと付き合っているんだぜ！と心の中で見下していましたね(笑)。大学時代の同級生と比べると給料も安く悩んでいた時期もあったけど、カネには変えられない幸せがあるということを身をもって学びました」 　タレントとAD。立場は違えどお互い忙しい身だ。しかし本山さんらはどんなに忙しくても週に1回は必ず時間を作り、デートの時間に充てた。だがそんな幸せが続いたのは3か月ほどだった。ある日突然、彼女から別れを告げるLINEが来たという。 「ある日突然、別れたいというLINEが来ました。仕事に集中したいという理由だったけど、本当の理由は分かりません。でも実は僕、まったく落ち込んでいないんですよ。彼女と付き合ったという事実は変わらないですし、末端と呼ばれるADでも有名人と付き合えるんだと分かりましたから。これからもタレントと付き合うことをモチベーションに仕事を続けていきます。次は彼女よりも地位の高いタレントを口説くことが目標です」 　タレントと付き合うことのみを仕事のモチベーションとする本山さん。実は現在進行形で人気若手女優の連絡先をゲットし口説いている最中なのだそうだ。凄い！そしてなんとも羨ましい話である…。 　過酷な労働環境で有名なテレビ業界。だが今回本山さんの話を聞いて、やはりテレビの世界には夢があるなと痛感した。本山さんのような野望を抱いた活きのいい若者は、テレビ業界に潜り込んでみるのも良いかもしれない。〈取材・文／日刊SPA!取材班〉