個人情報の詰まったパソコン・スマホの正しい捨て方、知ってる?
人には見られたくない写真やデータが詰まったパソコンやスマホ。処分したくても個人情報の流出が不安で、手元に何台も置きっぱなしという人は多いはず。仮に自分が突然死した場合、個人情報がたっぷり詰まったパソコンやスマホが部屋に山積みで残っていては、死んでも死にきれない。不用なモノに埋もれた生活はリスクになりかねないのだ。では、パソコンやスマホはどうやって処分すればいいのか。ITライターの板倉正道氏はこう説明する。
STEP2……専用ドライバーがなくてもマイナスドライバーなどでネジを外すことはできる。隅だけでなく、シールの下にネジがある場合も
STEP3……蓋を分解するとシルバーの円盤があり、これが記憶領域になっている。大容量HDDはこの円盤の数が多いのでやや破壊しにくい
STEP4……マイナスドライバーを突っ込むだけでセラミックの円盤は簡単に砕ける。飛び散らないように袋の中などで作業するといい
STEP5……細かく砕けた円盤。完全にデータを消し去ることができた。ここまで砕いたら、あとは燃えないゴミなど、自治体の指定どおりに処分しよう
「無料回収するリサイクル業者は多くありますが、過去に流出事件を発生させている中古品量販店や業者もある。『メーカーが回収している』『国の認可回収業者』といっても、不安になるのは当然でしょう。こうなると信用できるのは、目の前で確実に処理をすること。現状、有効な処分方法は、『ソフトを使ったデータ消去』と『物理的な破壊』の2つです」
ソフトを使ったデータ消去とは、ハードディスクの全領域に乱数を上書きすることによって、元のデータを読み出せなくする方法だ。
「フリーのソフトも多くあるのですが、どれも米国政府が定めたNational Industrial Security Program(NISP)に従った手法を維持しており、上書き回数に1回・3回・7回・35回の違いがあるだけ。政府情報並みに機密文章でもない限り、1回か3回を選んでおけば問題ありません。米国防省では上書き回数を3回と制定しています」
米国防省推奨とは心強いが、容量の大きいHDDだとデータ消去に数日かかることもザラ。
「本当に消えたか不安な人は、物理的に壊すほうが安心。ノートパソコンは裏側にHDDが入っているので取り出します。ネジを外して開けると『プラッタ』と呼ばれる円盤があり、データはここに保存されています。セラミック製のものが多く、ドライバーで小突けば簡単に粉々に割れます」
●ノートPCの捨て方
STEP1……ノートパソコンの裏を開けるとHDDが見える。まずはこれを取り出す。事前にバッテリーを取り外し感電しないように気をつけよう
1
2
『週刊SPA!10/2号(9/25発売)』 表紙の人/DREAMING MONSTER 電子雑誌版も発売中! 詳細・購入はこちらから ※バックナンバーもいつでも買って、すぐ読める! |
ハッシュタグ