無職の28歳が「初めてのハローワーク」に行ってみた
「28歳・一般事務・勤務地都内」の希望条件で検索すれば、実に1500件以上の求人がヒット。しかし、よく見れば求人枠が「1人」という企業がやけに多いことに気づく。実際には「相当いい人が来れば採る」と、求人を出しっぱなしにしている企業も多いようだ。
また、松原さんは「病気に理解のある職場」を求めている。そこで担当者に相談すると、途端に表情が曇り始めた。
「書類審査段階で病気のことを開示すると、恐らく断られる可能性が高いと思います。なので、採用が決まる直前などに打ち明けるのがいいのではないかと……」
就職までこぎ着けるにはまだまだハードルはある。だが、松原さんの表情は訪問前と比べて明るい。
「なんとなく『ハローワーク=ブラック企業ばかり』と避けていたけど、実際にはよさそうな求人もあって、少しホッとした気がする」
28歳無職の闘いは続く。
― [若者の貧困]どん底ルポ ― 1
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