『ジョジョの奇妙な冒険』従来のシリーズとは違う世界観で展開される壮絶レースの行方は!?

福岡ソフトバンクの「あぶさん」こと景浦安武が現役引退。そのニュースは新聞の社会面にも載った。20年、30年と続くマンガは、もはや単なるフィクションじゃない。が、あまりに長くてフォローしきれないのもまた事実。そんな長寿マンガの「今」を一挙ご紹介! 『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズ 荒木飛呂彦 「ウルトラジャンプ」(集英社)にて最新シリーズ連載中 ’87年連載開始 【作品解説】  ジョジョの愛称で呼ばれる主人公が、邪悪で気高い吸血鬼や未知の知的生命体と、何世代にもわたって死闘を繰りひろげる冒険活劇。現在は第7部まで発表されており、3部以降は精神を具現化した幽体(スタンドと呼ばれる)が戦いに用いられている。熱烈なファンの多い作者が一貫して掲げるテーマは”人間賛歌”だ。 従来のシリーズとは違う世界観で展開される壮絶レースの行方は!?  最新シリーズ『スティール・ボール・ラン』(SBR)の舞台は、19世紀末の北米大陸。人類初の乗馬によるSBRレース、その優勝賞金は60億円。全米中から、それぞれ異なる目的を持った猛者が集い、過酷なレースに挑む。 「第7部はこれまでの作品と世界観が違うんです。ジャイロ・ツェペリやジョニィ・ジョースターといった、以前登場したキャラクターによく似た名前の人物が主要キャラとして出てきますが、作者自ら『彼らの先祖、あるいはパラレル・ワールドと考えてください』と公言しています」(山脇氏)  連載当初はスタンドさえ出てこなかった本作。しかし、SBRレースは大統領が全米中に散らばったある聖人の遺体を捜させるためのものだとわかったあたりから、次々に魅力的なスタンドが出現。 「荒野を舞台に繰り広げられる壮絶なレースと遺体争奪バトル。加えて、連載誌が少年誌から青年誌に移ったこともあり、倫理性にまつわる表現も解禁され、物語も深みを増しました。自分の信念を失わず、運命に立ち向かう男の生きざまや哲学を映したバトルには、心底グッときます」(同)  現在、レースは最終ステージに突入。ゴール目前にして、謎に包まれていた大統領のスタンドの能力が明らかになった。 「詳しくはご自身で見てほしいですが、本作の位置づけに関わる能力だと言っておきましょう」(同) 【山脇麻生氏】 ライター&編集者。元マンガ誌編集長。本誌や『朝日新聞』などにマンガ評を寄稿。現在、2009年度マンガランキング本の原稿執筆中 ― 大長寿マンガの[今こうなってる事典]【5】 ―
テキスト アフェリエイト
新Cxenseレコメンドウィジェット
おすすめ記事
おすすめ記事
Cxense媒体横断誘導枠
余白
Pianoアノニマスアンケート
ハッシュタグ