『ガラスの仮面』「紅天女」選びも大詰め、マヤのライバル・姫川亜弓に異変が!

福岡ソフトバンクの「あぶさん」こと景浦安武が現役引退。そのニュースは新聞の社会面にも載った。20年、30年と続くマンガは、もはや単なるフィクションじゃない。が、あまりに長くてフォローしきれないのもまた事実。そんな長寿マンガの「今」を一挙ご紹介!

『ガラスの仮面』
美内すずえ 「別冊花とゆめ」(白泉社)にて連載中
’76年連載開始


【作品解説】
 演劇史に輝く名作『紅天女』。その上演権を持つ月影千草は演技に関しては天才的な北島マヤと出会い、彼女を育てようと決心。演劇界の至宝・姫川亜弓も、マヤの演技に衝撃を受ける。よきライバルとなる2人。最後に紅天女を演じるのは!? 昨年は、蜷川幸雄演出による音楽劇も上演された国民的ヒット演劇マンガ。

「紅天女」選びも大詰め、マヤのライバル・姫川亜弓に異変が!

「最終回を見るまでは死ねない!」と多くのファンに言わせしめ、幾度となくあった連載中断にもかかわらず、新刊が熱望される稀有な作品がこちら。42巻は前巻から6年開いたが、今年に入って43巻、44巻と順調に巻を重ねている。

「30年以上にわたる長期連載とはいえ、作品内の時間の流れはほんの数年。黒電話を使っていたキャラクターが、次の巻では携帯を持っているなどの違和感はありますが、それもご愛嬌。今でもちゃんと面白いところは、さすがとしか言いようがありません」(山脇氏)

 いよいよ大詰めにさしかかった紅天女選び。役の本質を掴みかけたマヤに対し、「君の紅天女は形だけ」と言われ、思い悩む亜弓。

「すんなりマヤに軍配が上がるのか?と思いきや、さすが”スポ根演劇マンガ”。亜弓に、どデカい試練が課されました」(同)

 稽古中、倒れかけた照明器具から身を挺してスタッフを守ろうとした亜弓。しかし、事故の直後から、日常的に目がかすむように。

「どんなに頑張っても、周囲から親の七光りだと言われ続けてきた亜弓。紅天女を演じることで、自分の光の中を進んでいこうとしていた彼女が、本当の光を失うことになるとは……」(同)

 人間として深みを増した2人。紅天女を演じるのはどっち!?

【山脇麻生氏】
ライター&編集者。元マンガ誌編集長。本誌や『朝日新聞』などにマンガ評を寄稿。現在、2009年度マンガランキング本の原稿執筆中

― 大長寿マンガの[今こうなってる事典]【6】 ―




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