更新日:2018年11月13日 23:39
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キャンプ場での盗難が増えている。特に野外フェスは要注意

 空前のアウトドアブーム。だが、その陰で、キャンプ場における窃盗被害が増加しているという。  増加するキャンプ場での窃盗被害で、せっかくの楽しいキャンプを台無しにされないためには、どうしたらいいのか。アウトドアライターの三浦晋哉氏にキャンプ場での防犯について聞いた。

三浦晋哉氏

「まず、キャンプ場ですが、しっかりと区画分けされたキャンプ場はフラフラと知らない人が来ると目立つので、怪しい人はすぐにわかります。しかし、どこにでもテントが張れて人の動きが自由なフリーサイトのキャンプ場は、基本的には人の動きが自由なので注意が必要です。できるだけ人が通らない、通れない場所にテントを張ったほうがいいでしょう」  テントを張った後も、テントの前に靴やサンダルを並べて誰かがいるように装うことも、意外な効果を発揮するという。また、盗難は夜に被害が多いため、寝る前の片付けなどは必須だとも。 「酔っ払ってしまい、片付けは朝でいいやとほったらかして寝てしまうのも危険です。盗難被害の多い人気ブランドのランタンやチェアなどは、片付けてから寝るべきです。テントに併設したツールーム式のタープ内に置いていたビンテージのランタンが盗まれた友人もいます。窃盗犯は目星をつけた“獲物”を虎視眈々と狙っています。高価なギアを使っている人にとって、たぶん大丈夫だろうと思い込むのは危険です」  では、盗難が多発するフェスキャンプではどのようなことに注意を払えばいいのだろうか。 「フェスキャンプはライブを行っている最中、テントサイトがガラガラになります。ライブ会場に行く前に大切なギアをテントや車の中にしまっておくのが鉄則です。また、ライブ会場では荷物を放置せず、チェアなどはチェーンロックを使って荷物同士を繋いでおくといいでしょう」  またフェスキャンプならではの注意点として、駐車場からテントサイトへの運搬時にも注意が必要だという。 「駐車場からキャリー(荷車)を使ってテントサイトに荷物を運ぶことが多いのですが、一度荷物を降ろして車に戻っている間に荷物を放置すると狙われる危険は大です。大変でも荷物番で1人残したほうがいいでしょうね」  最後に三浦氏は付け加えた。 「僕はキャンプやアウトドアの楽しさや遊び方を教えたいんです。本当はキャンプ場での防犯対策なんて、教えたくないんですよ」  マナーの悪いキャンパーたちが淘汰され、いなくなることを願う。 【三浦晋哉氏】 アウトドア雑誌などでライター、フォトグラファーとして活躍する傍ら、アウトドア料理教室など数多くのアウトドアイベントを手がける 取材・文/『週刊SPA!』編集部 ― 盗人キャンパーが激白 ―
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