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フェス・キャンプ場で窃盗被害が急増。その卑劣な手口とは?

 空前のアウトドアブーム。だが、その陰で、キャンプ場における窃盗被害が増加しているという。取材班は実際に窃盗を繰り返す男性と接触。その驚きの手口を聞くことができた。
ヘリノックス・サンセットチェア

谷川さんが使っていたのと同型のヘリノックス・サンセットチェア。抜群の座り心地でキャンパーたちから絶大な支持がある

盗人キャンパーが激白 空前のアウトドアブームで急増する窃盗被害

 キャンプ歴10年目を迎えたベテランキャンパーの谷川洋介さん(仮名・40歳)は、今年の夏、フェス系のキャンプで初めて盗難被害に遭った。怒りを顔ににじませながら被害を振り返る。 「親子で参加できる音楽系フェスのキャンプだったんですが、朝起きたらヘリノックスのチェアが2脚、なくなっていたんですよ」  被害はそれだけではなかった。  テーブルに置かれた、スノーピーク製のランタンもなくなっていたのだ。ヘリノックスもスノーピークもキャンパーなら誰もが知る高級ブランドだ。盗まれたヘリノックス・サンセットチェアは1万9800円。スノーピークのランタン、ノクターンは3500円。しめて4万3100円の被害だ。  アニメ『ゆるキャン』などの影響もあり、空前のアウトドアブームが到来している。しかし、一方でマナーの悪いキャンパーが引き起こすトラブルや、キャンプ用品を狙った盗難被害が増えているという。アウトドアライターの三浦晋哉氏に話を聞いた。 「キャンプブームの影響でキャンプを始める人が増えるのと比例して、盗難被害も増えています。しかし、キャンプ場に行ってキャンプをするだけの純粋なキャンパーの盗難被害というのは、実はそんなに増えてはいないといわれています。盗難被害が急増しているのは、音楽フェスなどの屋外イベントと合わさったフェスキャンプでの被害です」  前述の谷川さんが被害に遭ったのもフェス系キャンプである。  フェスではライブに行っている間、テントの周辺は人がいなくなることが多く、そこを狙われるという。また、多くの人が夜遅くまで盛り上がり、テントの横を通られても気にならなかったりもする。よからぬことを考える連中にとっては、オイシイ状況なのだ。自然や音楽を愛する人に悪い人はいない……そんな性善説は、通用しなくなってきているようだ。
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手口は狡猾そのもの
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