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「ブランド人になるな!」田端信太郎氏のパロディ本にサラリーマンから称賛の声

「SNSはビジネスの逆鉄則に陥っている」

 ビジネスで成功する鉄則としてよく挙げられる「多くの人がやらないことをやる」という行動体質がある。他人との差別化の積み重ねが自分の地力に繋がる、というものだ。  多くの人がSNSをアクティブに使っているからこそ、SNSに奪われている時間を違う努力に投資することで成功確率があがる。SNS著名人の唱える成功術だけが生きる術ではない、ということを再認識しようというのだ。改めて自分自身で「多くの人がやらないことをやる」ことで、プロフェッショナルが磨かれ、あらゆる場でニーズが生まれる。そうなれば、サラリーマン生活は鬼に金棒だというのだ。  また、しがないサラリーマンであることが、今後のキャリアを築く中で、最高の財産になるという。どういうことなのか。ザ・サラリーマン体質の人に欠けていることが山ほどあることを付け加えたうえで、こう話す。
「日本を支えているのは、サラリーマンだ。なのに、サラリーマン気質を若い世代が失っている。企業にとっては危惧すべきことだが、私たちビジネスパーソンからすれば朗報だ。若い世代のサラリーマン気質がそもそも不足しているがゆえに、サラリーマン気質さえを兼ね備えていれば、ずっと重要なオファーを獲得し続け、食いっぱぐれがないということも言える」
(第2章「しがないサラリーマンの隠された才能を知れ!」より)  同書の中では、ロータシン・タバタ氏の普段の仕事について、企業のコンサルティングや研修をしていることが書かれている。そこで思うことは、「若い世代が着実体質ではない」ことだという。手っ取り早く目に見える成果を求めたがり、着実に物事を進める体質が不足していると感じるらしい。  日本を支えているのはサラリーマンなのに、今後は企業が若い世代から優良な“企業戦士”を見つけることに苦労するだろう、そこで際立ち、重宝されるのがザ・サラリーマン……。  これまで会社のために尽くし、頑張ってきた多くのサラリーマンが勇気づけられることだろう。頭の中がSNSで支配され、自分自身を失っていた人たちは、読んでみると参考になることもあるかもしれない。  奥付の部分には彼のプロフィールとして、<個人経営者。ノーブランド戦略で淡々と稼ぎ続け、現在は、中小企業を中心に経営やコミュニケーションのバックアップ業務を行っている>と書かれている。  田端氏のパロディ本とはいえ、SNSが好きな人たちや意識高い系のツボをくすぐりながら、仕事の本質を問う内容。ロータシン・タバタ氏が、ただものではないことがわかる。ぜひインタビューしてみたい。もしも本記事を見ていたら、編集部までこっそり連絡してほしい。<文/日刊SPA!取材班>
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ブランド人になるな!SNSの奴隷解放宣言

ブランド人になることなく、きみを人生のさらなる成功へ導く。普遍的なサラリーマンにこそ、勝ち目がある。非ブランド人としての生き方を味わって欲しい。

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