仕事

40歳男を襲った悪夢の転職。入社1か月半で「この会社、ヤバいかも…」

この会社やばい!と感じた時には…

転職失敗 「都心に新しい店舗がオープンするプロジェクトチームに配属されたんです。3か月間、店舗づくりに携わっていましたが、途中で他の店舗が閉店したという知らせがあって。そこから坂を転げ落ちるように、悪い噂がとんどん流れていった」  転職してから、1か月半後に藤井さんを指導していたスーパーバイザーが辞めた。その後も真面目に仕事をするタイプの人たちが、どんどん退職していく。藤井さんは不安を通り越して、「この会社、ヤバいかも!」と慌てた。 「その内に、新店舗づくりから他の店舗の閉店整理に駆り出されることになりました」  閉店セールの手伝いをしながら、会社のずさんな経営の実態を知らされて、暗澹たる気分に。 「2年前から資金繰りに失敗して、半ば自転車操業だったそうです。それなのに、業界以外にも経営の手を広げたり、自分の遊興費に充てるなど、公私混同する社長だったんですよ。それを知って少しして、『もう会社はダメみたいだ…』と別の社員に言われました」  幸いなことに、閉店セール中から転職活動をしたおかげで、別のアパレル会社にすぐに転職できたという藤井さん。だが、悩みは尽きない。 「無職は免れましたが収入は以前と比べると笑えないくらい減り、後悔しかしていません。妻も、昔と比べ冷たくなった気がするし…。再転職を考えようかな」  藤井さんは嘆くが、今できることは、目の前にある仕事を一生懸命にやることくらいだろう。〈取材・文/夏目かをる〉
コラムニスト、作家。2万人のワーキングウーマン取材をもとに恋愛&婚活&結婚をテーマに執筆。難病克服後に医療ライターとしても活動。ブログ「恋するブログ☆~恋、のような気分で♪
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