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「義父が授乳を覗きにくる」ママたちの不満の声

 正月休み、盆休み、連休時期に帰省をする人は多い。特に乳児を持つ親になれば、“顔見せ”の意味合いは強いため、お母さんはかなりの気苦労を強いられる。幼いわが子の面倒でも気が気ではないのに、“夫の実家“という慣れない環境で授乳、オムツ替え。さらに姑や小姑の目……。この年末年始、そんなお母さんたちの“愚痴”がSNSに多数投稿されていた。中でも異常さが極めて高かった例を紹介したい。 「義父が『授乳しているところを見せてよ。いやらしい気持ちはないから』と言ってきた……」 「旦那の実家で授乳ケープを使い授乳していたら、義父に『隠さなくていいのに』と言われた……」 「授乳中に義父が部屋にきて、スマートフォンで撮影されそうになった」  そう、授乳時の“義父”の存在である。Twitterの検測窓に「義父 授乳」と打ち込めば、被害報告例が多数ヒットする。公開授乳ショーを強いられた、授乳中に義父が部屋に踏み込んできた……などなど。今回は実際に被害に合った田中淳子さん(仮名・30歳)に話を聞いた。 「元々、予兆はありました。出産後、夫のご両親がお祝いで産婦人科に来たとき、授乳の時間が来たときもなかなか出ていかなかった。看護師さんに促されても、『えっ、何で?』とキョトンしていて……」  そして今年のお正月、田中さんは夫の実家である新潟に帰省した際、事件は起きた。ご両親は歓迎ムードで、特に自称“世話焼き”の義母は初孫の帰省に感動しきり。ミルク作り、オムツ替えも積極的に手伝ってくれるだけではなく、お母さんの先輩として細かい指導も田中さんにしてくれたそうだ。そして事件は、夕方過ぎに起きた。子供の授乳の時刻になり、田中さんは別部屋に移動してあげていたところ、ノックもせずに義母、義父が入ってきたというのだ。 「『驚きのあまり『失礼です、出ていってください!』と声を荒げてしまったのに、義母・義父共にキョトンとしていました。慌てて旦那が来てくれましたが、義母は『若い女のコじゃない、お母さんなんだから気にしないの!』と、一切理解してくれず……」  授乳を指導する、という立場ならば義母がその場にいてもまだ許せる。ただ、後ろからコバンザメのように付いてきた義父に、そこにいる権利はない。田中さんの義父は、次のように弁明したという。 「『授乳は神聖は行為だから、恥ずかしいことではない』、『いやらしい気持ちは一切ない』、『僕らも子供が生まれた時は、親が授乳を見るのが普通だった』などなど……。気持ちはわかるのですが、現代は違うと思うんですよねぇ……」  それから田中さんは義母、義父から“気難しい嫁“のレッテルを貼られてしまい、関係はギクシャクしたまま、気が休まらない帰省は終わったという。デパートなどの公共の“授乳室”では、父親も入れない場所が多い。たとえ実の父親でも無理ということを考えれば、授乳を義父が見る、という行為のプライバシーを今一度考えたいものだ。 <取材・文/週刊SPA!取材班>
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