うつでニートになったEラン大学卒の男が社会復帰できたワケ
パリピ、勉強にハマる
不幸中の幸いと言うべきか、腐ってもパリピなAさんはそのまま堕落し続ける生活に突入するようなことはなく、驚くべき回復力で素早く立ち直る。
「2ヶ月くらい貯金や親に無心して食っちゃ寝生活をした後、職業訓練校やeラーニングなどをいくつか受けた結果、エンジニアの勉強にのめり込んでいきました。学生の頃からあまり勉強には熱心な方ではなく、受験とかもせいぜいテスト前に申し訳程度にやる程度。大学も地元の偏差値40台前半の大学でしたが、それだけ実用的な技術の勉強には向いていたのかもしれません。営業の仕事も“ノリ”でしていたので、何かを勉強するというのが新鮮でどんどん吸収できたというか」
エンジニアの実務未経験OKで求人を出していた大手企業に契約社員として入社。実務経験を重ね、営業時代に鍛えたコミュ力も生かして先輩エンジニアなどから1年半にわたってみっちりと鍛えられた後、半年ほどのペースで数社を転々とし、どこにも籍を置かずにフリーランス(業務委託)のデータサイエンティストとして昨年独立した。
鬱を発症するほど追い詰められていたときとは一転、現在は空いた時間を利用して合コンに明け暮れているという。
「いまも単純に技術を勉強して、新しい可能性に挑戦することがおもしろく感じています。仕事が楽しいです。広告代理店より少し下がって、年収は400万円前半くらい。今後上がっていく将来性もありますし、営業職の頃のように漠然とした不安感がある程度減ったのが何より大きいです」
社会人は学歴を始めとした過去の経歴よりも、常に進化し続けることの方が重要なのだと改めて学んだ筆者であった。<取材・文/伊藤綾>
1988年生まれ道東出身、大学でミニコミ誌や商業誌のライターに。SPA! やサイゾー、キャリコネニュース、マイナビニュース、東洋経済オンラインなどでも執筆中。いろんな識者のお話をうかがったり、イベントにお邪魔したりするのが好き。毎月1日どこかで誰かと何かしら映画を観て飲む集会を開催。X(旧Twitter):@tsuitachiii
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