うつでニートになったEラン大学卒の男が社会復帰できたワケ
人生100年時代に向け相対的に学び直しの重要性が増してきている。転職がこれだけ一般化している現在も全くの異業種転職はまだまだ珍しいだろうが、誰もが全く新しい第二のキャリアを築ける時代になりつつあるのかもしれない。
今回は地方の三流大学を卒業し、営業職を経て、現在“データサイエンティスト”へと華麗にジョブチェンジしたAさん(男性・30歳)の成功事例を紹介しよう。
Eランク大学の文学部出身ながら、Aさんは持ち前のコミュニケーション能力とパリピ的ノリの良さで準大手の広告代理店に正社員で就職。まさに兵隊扱いの営業職として、3年間働いた経験を持つ。
“兵隊”とはいえ優秀な人たちとの仕事は刺激的で、全身全霊を会社に捧げた結果、成績などではまずまずの成功を収め、20代にして500万円以上の年収を得ていた。
しかし、代理店時代は公私ともにとにかく多忙を極め、周囲でも身体を壊す人も多かったそうで、配置転換と新しい部署で上司のパワハラがひとつの契機となって鬱を発症したという。
「それまでは先輩や同僚との人間関係も問題なく、仲良くやっていましたが、もともとの業務時間が長いこともあって、病院で躁鬱っぽい傾向は指摘されていたんです。異動して1年間お盆もお正月も本当に休日らしい休日もなく、帰省先でもPC開いて対応していましたが、大学のテニサーで知り合って当時付き合っていた彼女とも別れた精神的ショックも重なり、どんどん働く意義を見出せなくなっていきました。
ふと気がつくとどうしたら会社を休めるか、駅のホームで“死なない程度に安全に骨を折る方法”とかググったりして。ある朝起きたら遅刻していて、結局そのまま身体を動かすこともできず、休職・退職することになりました」
上司のパワハラが原因で鬱に
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1988年生まれ道東出身、大学でミニコミ誌や商業誌のライターに。SPA! やサイゾー、キャリコネニュース、マイナビニュース、東洋経済オンラインなどでも執筆中。いろんな識者のお話をうかがったり、イベントにお邪魔したりするのが好き。毎月1日どこかで誰かと何かしら映画を観て飲む集会を開催。X(旧Twitter):@tsuitachiii
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